イラクの国内避難民の児童たち
学校がない国内避難民キャンプで17か月間暮らしている児童たちがいる一方で、イラクの街中の学校には、もともとその学校に通学していた児童たちよりも多い人数の国内避難民の児童たちが通っています。
たとえば、キルクークの小学校では、児童数500人に対し、900人の避難民の児童が夜間に学んでいます。キルクークのほとんどの学校は同様の状況で、避難民の児童たちは夜間に学校に行っており、教育局はトイレ、ドア、屋根、電気が不足していると訴えています。
JENがサマラ市で調査を行った時に、教育長が「市内のすべての学校に、平均してもともとの児童数の1.6倍以上にのぼる避難民の児童たちが通っているので、どこの校舎も受け入れ可能な範囲を超えており、上記のように様々な物が不足している」と語っていました。
JENは今後も避難民の子どもたちをたくさん受け入れている学校の設備修繕などを通じて、学校に以前から通っている子どもたち、避難民の子どもたち、みながよい環境で学習できるように、支援を継続します。
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JENでは、イラク国内で発生している国内避難民を対象にした緊急支援を行っております。この緊急支援に対し、皆様のご支援をどうぞよろしくお願いいたします。