キャンプで安全な水を届ける
現在、クルド人自治区には24か所の国内避難民キャンプがあります。これほどの数のキャンプを政府だけで運営していくのは難しいため、国連機関やNGOが一部サービスを政府と協力しながら行っています。
JENも、北部にあるキャンプ1か所で水衛生関連サービスを担当することになりました。このキャンプには1家族に割り当てられるテントごとにキッチン・トイレユニットが併設されています。上下水道も整備されています。それでも、避難民の急増に素早く対応するために急ピッチで建設されたキャンプなので、すべての設備が整っているわけではありません。
水衛生関連でまず足りないのが、水処理用のシステムでした。そこでJENは県水道局と共同で、塩素処理装置を4基の井戸を設置しました。
設置をしてくれた県水道局の技術者は、地区内すべての塩素処理装置を設置してきたという大ベテランでした。設置の途中で、給水パイプから水が噴き出すというハプニングに見舞われ、みんなびしょ濡れになってしまいましたが、その甲斐もあって、キャンプに暮らす人々に安全な水を届けることができるようになりました。
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JENでは、イラク国内で発生している国内避難民を対象にした緊急支援を開始しました。この緊急支援に対し、皆様のご支援をどうぞよろしくお願いいたします。