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2015年3月19日 (木)

キャンプで安全な水を届ける

 現在、クルド人自治区には24か所の国内避難民キャンプがあります。これほどの数のキャンプを政府だけで運営していくのは難しいため、国連機関やNGOが一部サービスを政府と協力しながら行っています。

 JENも、北部にあるキャンプ1か所で水衛生関連サービスを担当することになりました。このキャンプには1家族に割り当てられるテントごとにキッチン・トイレユニットが併設されています。上下水道も整備されています。それでも、避難民の急増に素早く対応するために急ピッチで建設されたキャンプなので、すべての設備が整っているわけではありません。

 水衛生関連でまず足りないのが、水処理用のシステムでした。そこでJENは県水道局と共同で、塩素処理装置を4基の井戸を設置しました。

 設置をしてくれた県水道局の技術者は、地区内すべての塩素処理装置を設置してきたという大ベテランでした。設置の途中で、給水パイプから水が噴き出すというハプニングに見舞われ、みんなびしょ濡れになってしまいましたが、その甲斐もあって、キャンプに暮らす人々に安全な水を届けることができるようになりました。


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JENでは、イラク国内で発生している国内避難民を対象にした緊急支援を開始しました。この緊急支援に対し、皆様のご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

iraq

3月 19, 2015 緊急支援 |

2015年3月12日 (木)

越冬支援用バウチャー配布 ―モニタリング編―

 3週間のショッピング期間が終了し、JEN越冬支援用バウチャー配布プロジェクトは終わりを迎えました。3月5日の時点で、JENが配布したバウチャーの全額が、避難民家族が越冬支援用の物資を購入するために使用された事が確認できました。
 プロジェクトの成果を確認するため、JENは配布後のモニタリングを始めました。

 今までで得られた情報では、避難民家族の多くは配布されたバウチャーを使い、ヒーター、冬用衣料や靴、ブランケットなどを優先して購入したことがわかりました。JENスタッフがモニタリングのために未完成の建物を訪問した時も、以前訪問した時に比べて家が温かくなっている事を実感できました。避難民家族の方々も、購入した物資は家族が暖かく健康に過ごすためにとても役に立った、と話してくれました。

 しかし、工事中の建物に住んでいる避難民家族にとっては、建物のオーナーから立ち退きを要求されるケースがあるなど、課題はまだまだ山積しています。避難民キャンプへ移動するプロセスにも時間がかかる上、キャンプもスペースが限られており、全員を移すことは困難です。

 越冬支援用のバウチャー配布プロジェクトは終了しましたが、避難民の方々のニーズに合った支援が提供できるよう、JENは引き続きクルド人自治区での活動を続けていきます。

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JENでは、イラク国内で発生している国内避難民を対象にした緊急支援を開始しました。この緊急支援に対し、皆様のご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

iraq

3月 12, 2015 国内避難民支援緊急支援 |

2015年3月 5日 (木)

越冬支援用バウチャー配布 ― ショッピング編 ―

 JENはクルド人自治区に避難してきている避難民家族に対して、ストーブや灯油、ブランケットなどが購入可能なバウチャーを配布しました。

 受け取ったその足で、早速バウチャーが使えるお店に行った方もたくさんいました。バウチャーを配布してから1週間たち、半分以上のバウチャーが使用されています。今のところ、避難民の方々が一番購入しているアイテムは、灯油と子ども服です。

 一時期は春が来たかのように暖かかったクルド人自治区ですが、ここ数日はまた冷え込んできています。JENのバウチャーで購入したもので、工事中の建物のなかででも少しでも快適に過ごしてもらえればと思います。


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JENでは、イラク国内で発生している国内避難民を対象にした緊急支援を開始しました。この緊急支援に対し、皆様のご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

iraq

3月 5, 2015 国内避難民支援緊急支援 |