避難民として暮らす -キャンプ編-
2014年6月以降、クルド人自治区に多くの人々が避難してきて以来ずっと、「避難民に安全な住居を提供すること」が政府そして支援団体の最優先事項でした。同年9月には数か所しかなかったキャンプが、今では23か所開設されています。
ドホーク県北部に位置するチャミスク避難民キャンプは、11月初旬にオープンした新しいキャンプです。約25,000人の避難民が暮らすドホーク県内でもっとも規模の大きいキャンプの一つです。
【ドホーク県内のチャミスク避難民キャンプ】
1家族につき、1つのテントと、レンガ造りの台所・トイレ棟が割り当てられ、政府や支援団体が様々なサービスを提供しています。
工事中の建物で暮らす避難民は優先的にキャンプへ移動することができますが、今はまだその全員を受け入れられるほどキャンプのキャパシティがないのが現状です。
一方で、キャンプに移らず工事中の建物に残ることを選んだ人もいます。妻と5人の子ども、そして親類とともにドホーク市内の工事中の建物に暮らす男性は、キャンプに移ることを勧められましたが、移りませんでした。キャンプのほうが生活環境がいいのを承知で移らなかったのは、息子を学校に通い続けさせたかったからです。ドホーク市内にある11か所のキャンプのうち、学校があるキャンプはまだありません。
必要最低限の支援はそろいつつあるキャンプ。これからは教育分野の拡充が、避難生活が半年以上になる人々にとって必要です。
子どもたちは故郷に戻る日のために、そしてコミュニティの将来のために、準備しておかなくてはなりません。
【避難民の子どもたち】
JENでは、イラク国内で発生している国内避難民を対象にした緊急支援を開始しました。この緊急支援に対し、皆様のご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
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