日常と非日常
今年に入り、非人道的な事件が多発しています。
では、現地の様子はどうなのでしょうか。
国内避難民支援を行っているチームでは、スタッフの一人は、事業地からの帰り道、母親から頼まれた玉ねぎを毎回買っています(母親によるとそこの玉ねぎはおいしいらしいです)。別のスタッフの親戚は、最近、戦闘で負傷しました。家族がまだモスルにいるため心配だと言うスタッフがいます。親から「早く結婚しろ」、と言われることに辟易しているスタッフもいます。
2003年から継続して行っている教育支援を担当するバグダッドのスタッフは、不安ながらも支援の手を止めることなく、一生懸命に慎重に活動を続けています。そして、イラクの活動を支えている隣国ヨルダンの女性スタッフは、夜間の外出を控えています。
今、ここ中東で暮らすということは、日本での暮らしのような日常を過ごしながら、想像をはるかに超える危険と隣あわせで暮らすということです。
昨年末からJENはイラクの国内避難民(IDP)を対象とした緊急支援活動を開始しています。活動は、IDPの人びとが、避難先でも暖をとり、なんとか厳しい冬を体調を壊さずに越えるための越冬支援です。たとえば、石油ストーブや石油、カーペットなど冬支度に必要な物資を手に入れる準備を進めています。次のレポートでは、よりくわしく、活動の様子をお伝えできればと願っています。
JENでは、イラク国内で発生している国内避難民を対象にした緊急支援を開始しました。この緊急支援に対し、皆様のご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
ご寄付は、こちらから受け付けております。