バグダッドの現状
バグダッドのほとんどの人たちは現在、不安と緊張の中で生活しています。いつどこで、突然爆撃されたり検問されたりするか分からないからです。
検問所は、他の宗派(スンニ派)を標的とする攻撃的な宗派の人たちから成っています。
ほとんどのバグダッドのイラク人たちは危険にさらされた生活を送っていて、バグダッドの人口の25%以上の人たちは1月以降、もっと安全な場所である、たとえば北部のクルド人自治区(アルベルやスライマニア)やトルコなどに避難しています。また、多くのイラク人たちは、アメリカや他の国への再定住を求めて国連事務局に向かっています。
その一方で、イラク第二の都市で北部に位置するモスルが武装組織によって陥落された後、7月には数千人規模の国内避難民たちが同じニーナワー県のタラーファからバグダッドにやってきたのを目にしました。
大勢の若者たちが、バグダッドの西や北で政府軍の兵士として戦闘に参加しており、殺されることを恐れています。
また、バグダッドの西に位置するアブグレイブ、南に位置するユーシフィヤ、北に位置するタルミヤやタジのような、小さな都市での生活はとても悲惨です。人々が無作為に逮捕され続けています。
2013年の12月以来、戦闘が始まったファルージャやラマーディーでは、ほとんどの民間企業の活動は50%まで低下し、2014年の6月以降は(モスル陥落により)15%に低下し、あらゆる種類の民間企業は操業を停止しています。
結果として、身代金を目的として裕福な人たちを誘拐する事件がこの2ヶ月で増加しているのです。
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