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2014年7月17日 (木)

学校のための建物が大幅に不足

 イラクの地区行政が設置している学校数に対して、圧倒的に施設の数が不足する状態が発生しています。

 例えばバビル県では、学校の数を1,280校と設定しているのに対し、実際の建物は830しかなく、1つの建物を複数の学校が使用するという状況になっています。キルクーク県の多くの学校では、1つの建物を3つの学校が使用しており、場合によっては、1つの建物を5つの学校が共同で使用しています。またキルクーク県内の別の地域では、小学校が1つあるだけで、中学校や女子児童のための中学校は建物がありません。

 そのような場合、短期間だけキャラバン(仮設の簡易な建物)を教室として使用するケースもあります。キャラバンを1つの小さな教室として使用し、50~60人の児童がそこで学習します。こうした形で教室を運営する学校が、イラクには469校存在します。

 イラク中央政府は、イラク国内で約4,000校が建物を必要としており、一時的な解決策として500個のキャラバンを提供すると発表しています。

【女子児童の中学校(キャラバンを教室として使用)】
140717

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7月 17, 2014 学校建設・修復 |