プロジェクトのモニタリング調査
どのような支援が適切かを把握するために行う、支援先、支援内容、支援方法などに関する事前調査は、支援をする上でとても大事な要素です。同様に、支援プロジェクトの効果を把握するための事後調査も重要です。
JENはイラクで実施してきた全てのプロジェクトに対し、様々な事前および事後調査を行ってきました。本日は最近終えたばかりの事後調査を紹介します。
以前にもご紹介したことがありますが、JENがイラクで現在実施しているプロジェクトは、小中学校10校を対象とした、学校施設の修復と衛生教育の普及です。
学校修復活動では、トイレや水飲み場を中心に、壊れたまま放置されていた施設を改修しました。衛生教育の普及活動では、先生に対する衛生教育ワークショップを開催し、生徒たちには歯ブラシ、歯磨き粉、せっけんなどを含む衛生キットを配り、感染症を予防する方法や健康を維持することの大切さを伝えました。
これらの活動を一通り終えましたので、その効果を測るために、それぞれの学校の校長先生と各学年の生徒10名ずつに対し、アンケート調査を行いました。生徒向けのアンケートには「食事の前に手を洗いますか?」「食事の後に歯磨きをしますか?」「最近下痢になったことがありますか?」などの質問が含まれ、生徒たちの行動や考え方の変化をモニタリング(調査)しました。これらのアンケート調査は、プロジェクト開始前にも行っているため、変化の度合いを把握することができます。
【アンケート調査に回答する校長先生】
今回も、以前のプロジェクト同様に、とても良い結果が出ました。詳しい数字はまたの機会にお知らせしたいと思いますが、プロジェクト目標として掲げていた、「生徒たちが感染症予防のためのうがいや手洗いなどを学び、実践する。身の回りを清潔にすることの大切さを知り、学校施設をきれいに保つことを心掛けるようになる」という目標は達成されました。校長先生や教員たちも、生徒たちの態度や行動の変化を感じ取り、とても喜んでいました。
JENスタッフも、子どもたちの回答結果にはとても満足しています。多くの子どもたちが元気に笑顔で学習していることに、喜びを感じます。
【アンケート調査に回答する生徒たち】
イラク事務所 アドミニストレーション・マネージャー
ティクラ・アル・ナジャール
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