家族の心配、子どもたちの喜び
イラクでは3か月続いた夏休みが終わり、9月24日に新学期を迎えました。幼稚園、小学校、中学校、高校に通う生徒たちは新学年が始まり、嬉しそうに登校していきました。大学や専門学校はその数週間後に始まりました。久し振りに友人に会った彼ら・彼女らが夏休みをどこでどう過ごしたかお互いに話しあう光景が多く見られました。
前回のブログで紹介した通り、新学年がスタートする前に、生徒たちの家族はカバンやノートや文房具、服など新学年に必要な物を準備します。さらに家族はタクシーやスクールバスなど、子供たちが安全に学校に通うための交通手段も考えなければなりません。
新学年初日に、生徒たちは教育省から無料で支給される教科書を受け取ります。低学年の生徒たちにはやはり教育省からノートも配布されます。学校によっては、慈善団体から文房具を支給されるところもあります。生徒たちは初日から授業を受け、宿題も出されます。
どの生徒の家族も子供たちがテロ攻撃の犠牲になることを恐れています。テロ攻撃はますます広がり、激しくなっており、特に最近は週に何百人もの人々が犠牲になっています。治安の悪化は生徒たちの学校への出席状況に影響を与え、子供たちの顔に恐怖の色を広げています。
この事態を受け、いくつかの小学校では、数年前から生徒たちの両親を学校に呼んで教師と話し合う保護者面談というものを始めました。保護者たちは子供たちが良い教育を受けられるよう、また安全に学校に通い続けることができるよう、最大限のサポートをできるよう頑張っています。
【教室の生徒たち】
【新学期が始まり嬉しそうな生徒たち】
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