メヘビス~ラマダンの伝統的なゲーム~
メヘビスとは特にラマダン期間中にされるイラクの伝統的かつ有名なゲームで、人の表情を読み取る能力が問われるゲームです。
メヘビスという言葉は「指輪」を意味します。このゲームは2チームに分かれて行われ、各チームのメンバーは20人以上で、1人のリーダーを決めます。
まず、一方のチームが相手チームにわからないように、指輪を自分の仲間のなかのひとりに手に隠します。
そして、相手チームのリーダーは誰が指輪をもっているかあてるのです。
チャンスは一回しかなく、当てれば得点を得られます。当てても当てられなくても、攻守を交代してゲームは続けられ、最終的に多くの得点をとったチームが勝ちます。負けたチームは両チームメンバーと観客に配られるお菓子をおごることになります。このゲームは地域ごとのチームのリーグ戦で、優勝チームには優勝賞品が贈られます。
このゲームにはなんとプロ選手もいます。彼らは人の表情を読みとる経験を積み、目やしぐさなどから指輪を持っている人を見抜くことができるのです。
このゲームによって地域内の結束が強まると同時に、他の地域の人と知り合い、友人になれるととてもよい機会でもあります。
JENバグダット事務所
ズィクラ・アルナジャール
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