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2013年4月25日 (木)

世界保健デーの式典に出席しました

 2013年4月8日から11日にかけて、ナジャフ県で世界保健デーのイベントが開催されました。これにあわせて体育総局、環境教育総局及び学校保健総局による式典が行われ、JENは教育省からの招待を受けて式典に出席しました。

 2013年の世界保健デーのテーマは高血圧。世界では成人の3人に1人が高血圧を発症していますが、イラクにおいても幅広い年齢層に蔓延しています。世界保健機関(WHO)の発表によると、イラクでは死因(死亡の理由)の50%が高血圧を理由としており、4百万人が発症しているとされています。このため、WHOは、イラクの人々に対し、予防に向けた食習慣の改善を呼びかけています。

 【生徒作:食習慣の見直しを問いかける啓蒙ポスター】
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 式典では、教育総局の事業紹介とともに、生徒による保健・衛生及び環境保全をテーマとした絵画の展示や寸劇が行われました。

【生徒による寸劇「危険な友だち」(=塩度の高い食べ物)】
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【生徒による寸劇:「高血圧の裁判」】
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 ファウズ・ラジャブ・タウフィーク博士による式典の開会スピーチでは、「児童の衛生意識の向上を促すJENの活動を高く評価する」とのコメントがありました。

 

【ディアラ及びキルクーク教育局の環境教育及び学校保健の担当者と、JEN職員3名】
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バスィム・ユスィフ・ジャコブ
(プログラム・オフィサー)

4月 25, 2013 衛生教育 |

2013年4月11日 (木)

治安は悪いけれど、平和を願って活動を続けています。

 2月28日にも紹介した小学校で、現在も活動が続いています。

 この学校での活動において一番の問題は治安状況です。学校の周りの道路が自爆テロを防ぐためにコンクリートのブロックで封鎖されており、建設業者が資材を運んだり、私たちJENのスタッフが現地に行くのでさえ非常に時間がかかります。

 3月19日はサダム・フセイン政権が崩壊した米国主導のイラク侵攻から10年にあたるのですが、バグダット内外では60人は死傷するという過去半年で最も大きな被害を出した自爆テロが発生してしまいました。

 イラクはまだ不安定な状態にあります。石油資源が豊富なキルクークをめぐるクルド自治区と中央政府との対立問題は激しい暴力を伴い、未だ安定した国づくりへの道のりを長く感じさせる現状があります。

 そんな中、この小学校では工事を行うにあたり、校長補佐がJENのエンジニアと建設業者に大いに協力してくれました。校長補佐は今回の補修工事を大変喜んでおり、よりよいものとなるよう積極的に工事のフォローアップをしてくれています。

【話し合いをする校長補佐、JENエンジニアと建設業者】
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 JENはまたこの学校で衛生教育も行っており、生徒たちは病気を防ぐためにはどうすればいいかを学びます。生徒たちは、JENが配布した衛生教材や衛生キットを受け取りとても喜んでいました。

【小学校の生徒たち】
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 この事業は、外務省と皆様のご支援で進められています。

 JEN エンジニア ハムーディー

4月 11, 2013 学校建設・修復衛生教育 |