イラクのパンいろいろ
アラビア語には日本語で言う標準語と方言の様なものが存在します。フスハーという標準語はアラビア語を使うどの国でも理解されますが、日常的には用いられません。
9月末のブログでご紹介したコブスですが、フスハーで「コブス」というと細かい区別はなくパン全部をひっくるめてそう呼ばれます。アンパンも食パンもカレーパンも全部「パン」と分類できるように。
では、コブスにはどんな種類があるのでしょう?今回はイラクでの呼び方をご紹介しますね。
先日ご紹介した片手に乗るサイズの丸いパンは「エイシュ」と呼ばれます。
これをもっと大きく薄くした様なものがイラクでは「コブス」と呼ばれるそうです。
それから菱形でモチっとした食感のものが「サモン」です。
イラクでは朝、チーズ、クレマール(バッファローのクリーム)、デベス(デーツシロップ)、バーカラ・アンド・ビーズ(空豆の油炒め)と一緒にこのイラク版コブスやサモンが食されます。サモンは半分に切り具を詰めたらサンドイッチに早変わりです。