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2010年12月22日 (水)

イラクのパンいろいろ

 アラビア語には日本語で言う標準語と方言の様なものが存在します。フスハーという標準語はアラビア語を使うどの国でも理解されますが、日常的には用いられません。
 9月末のブログでご紹介したコブスですが、フスハーで「コブス」というと細かい区別はなくパン全部をひっくるめてそう呼ばれます。アンパンも食パンもカレーパンも全部「パン」と分類できるように。

 では、コブスにはどんな種類があるのでしょう?今回はイラクでの呼び方をご紹介しますね。
先日ご紹介した片手に乗るサイズの丸いパンは「エイシュ」と呼ばれます。

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これをもっと大きく薄くした様なものがイラクでは「コブス」と呼ばれるそうです。

それから菱形でモチっとした食感のものが「サモン」です。

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 イラクでは朝、チーズ、クレマール(バッファローのクリーム)、デベス(デーツシロップ)、バーカラ・アンド・ビーズ(空豆の油炒め)と一緒にこのイラク版コブスやサモンが食されます。サモンは半分に切り具を詰めたらサンドイッチに早変わりです。

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12月 22, 2010 文化、生活、習慣 |

2010年12月 9日 (木)

新事業がスタートしました!

Ocha_nabukhthnassir_primary_lec  支援者の皆様、UN-OCHA、外務省にご協力いただいておりました学校修復・衛生促進事業がそれぞれ、10月末と11月末に完了いたしました。ありがとうございました。

 

001_2    そして、12月1日から新たな事業が開始となりました。本事業では首都バグダッド北東に隣接するディヤラ(Diyala)県とバグダッドから北上した所に位置するキルクーク(Kirkuk)県が新たに活動場所として加わりました。(バグダッド、バビル、アンバール、ディヤラ、キルクークの計5県)

 この2県は治安上国際支援が行き届いていません。ディヤラは2006~07年にかけて激戦地となっていたため、多くの学校が破壊されたと伝えられています。また、イラクで最も基本的な社会サービスを享受できていない県とも言われています。
 避難民、帰還民、多様な民族(アラブ、クルド、トルクメン)が混在するキルクークでも、ニーズに対し国際支援が依然不足しています。2007年にイラクで大流行したコレラの約60%が、この県で確認されました。イラクの中でも非常に人口密度が高い県ですので、再度コレラが流行した場合、その感染率が高くなることが懸念されます。

Ws_hand_wash_al_nather_primary  コレラをはじめ水を媒体とする病気は、衛生環境が整っていれば十分に予防できるとされています。JENは機能していない水・衛生設備の修復とともに、衛生に関する注意を喚起する事業を手掛けて参ります。

12月 9, 2010 学校建設・修復衛生教育 |