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2010年10月28日 (木)

ハッジ(着替え編)

101014_2   もうすぐハッジ(メッカへの大巡礼、詳しくは2009年7月16日のブログをご覧ください)が始まります。この巡礼の際、男性は剃髪し白い二枚の布(エフラーム)を身にまといます。刺繍もプリントもされていない真っ白な布であればどんなものでもエフラームになり得ます。布を腰で留める為のベルトも真っ白で、一切の縫い目がありません。貴重品を入れるポケットが付いています。女性には服装の規定はなく、髪も毛先を少し切るだけです。
 101014_2_2 メッカとその周辺エリアにはこのエフラームでないと入ることができません。世界各地からやって来るムスリム男性は、どのタイミングでこの衣装に着替えるのでしょうか?

 陸路で入る場合には、メッカから11~187km離れた所にミーカートと呼ばれる場所が5か所設けられており、ここで着替えをします。
 空路の場合、この境界を越える前に機内(トイレ)で着替えることができます。ただ、乗客数に対しトイレの数は非常に限られているので長蛇の列です。その為、最後尾に並んでいた男性が境界を超える前に着替えられなかったなんていう話もあるとか。こういったリスクもあるので、出発空港で着替えを済ませる人もいるそうです。

10月 28, 2010 文化、生活、習慣 |