バカロレア
支援者の皆様と外務省のご協力により行っている学校修復・衛生促進事業にて、新たに4校が修復されます。3校はすでに作業が開始されているのですが、残る1校の修復がなかなか開始されません。どうしたのでしょう?
6月は年に1度のバカロレア試験の季節です。小学校6年生は卒業資格を、intermediate school(12歳から3年間)とsecondary school(15歳から3年間)の3年生は卒業と進学を目的として受験します。この試験、一日おきに一教科ずつ、合計2週間かけて行われるそうです。受験料無料。最低ラインの50%に満たないと、卒業できません。万が一失敗してしまったら翌年再受験です。一浪するごとに自分の合計得点から一律の点が引かれてしまい、浪人する程不利なシステムになっている様です。一浪生は最終学年をもう一度やり直し受験に臨めますが、二浪生以降は独学で準備しなければなりません。
成績により入学可能な学校の選択肢が変わってきます。intermediate3年生の場合、良い成績を収められないとsecondary schoolへの進学が難しくなってしまいます。その場合は工業、商業、職業訓練校が進路として出てくるようです。Secondary school3年生の場合、授業料が無料で良い教授が揃っている、メリットの大きい国立大学への合格が難しくなります。
冒頭でふれた学校は、このバカロレアの会場になっているために作業が開始されていなかったのでした。