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2010年6月24日 (木)

バカロレア

 支援者の皆様と外務省のご協力により行っている学校修復・衛生促進事業にて、新たに4校が修復されます。3校はすでに作業が開始されているのですが、残る1校の修復がなかなか開始されません。どうしたのでしょう?

 6月は年に1度のバカロレア試験の季節です。小学校6年生は卒業資格を、intermediate school(12歳から3年間)とsecondary school(15歳から3年間)の3年生は卒業と進学を目的として受験します。この試験、一日おきに一教科ずつ、合計2週間かけて行われるそうです。受験料無料。最低ラインの50%に満たないと、卒業できません。万が一失敗してしまったら翌年再受験です。一浪するごとに自分の合計得点から一律の点が引かれてしまい、浪人する程不利なシステムになっている様です。一浪生は最終学年をもう一度やり直し受験に臨めますが、二浪生以降は独学で準備しなければなりません。

 成績により入学可能な学校の選択肢が変わってきます。intermediate3年生の場合、良い成績を収められないとsecondary schoolへの進学が難しくなってしまいます。その場合は工業、商業、職業訓練校が進路として出てくるようです。Secondary school3年生の場合、授業料が無料で良い教授が揃っている、メリットの大きい国立大学への合格が難しくなります。

 冒頭でふれた学校は、このバカロレアの会場になっているために作業が開始されていなかったのでした。

6月 24, 2010 学校建設・修復 |

2010年6月10日 (木)

アンマンの豚肉屋

 100603_img_1325_4 しばらく「衣」についての話が続きましたので、今日は「食」についてふれたいと思います。

  ここアンマンはイスラム教徒が大多数を占めます。「イスラム教徒は豚肉を食べない」という話はよく知られていますよね。スーパーマーケットの精肉コーナーに並ぶのは鶏、牛、羊です。豚はありません。ですが「駐在の人は帰国するまで豚肉が食べられないのか?」というと、そうでもありません。豚肉屋さん(「肉屋」ではなく「豚肉屋」です)はアンマンにも存在します。そう、キリスト教の方が経営しているのです。

 私が訪れたお店では、豚肉加工食品と冷凍豚肉を扱っていました。写真にある様に、豚丸々の姿で凍って100603_img_1328_2 いるのもあったり…冷凍豚肩200グラムが2ヨルダン・ディナール(=255円 6月10日現在)。普段買うお肉の何倍もしました。けれど、久しぶりに食べた豚肉はやっぱりおいしかったです。

6月 10, 2010 文化、生活、習慣 |