教員研修の必要性
イラクでは、今、何千人という先生たちが研修を必要としています。経験年数によって熟練度に差があるので、常に研修を受け、スキルを磨くことが求められているのです。
特に、教育史の研修を通して、ここ数十年の教育分野の推移を学ぶことが重要だと考えられています。例えば、「非識字」は、「新しい知識分野にアクセスする能力の欠如」として理解されることなどです。2003年以降、イラク教育省は年次計画の中で教員研修の重要性を挙げ、努力を続けてきました。しかし、現実には大変限られたものでした。
現地では、教育省が国際機関とともにイラクのすべての教員に対する研修を行い、学校での教員研修に関して評価までもすべてが教育省の計画に含まれるべきである、という声があります。また、教員を日本に派遣し研修を受けることや、研修やモニタリングのスペシャリストを日本からイラクに派遣することで、イラクの教育分野を支援することを希望する声もあります。
教育とは常に発展し続けている分野です。JENは、現在、教育環境の改善に力を入れています。このプロジェクトによって、子どもたちの教育へのアクセスが広がるだけではなく、いずれ、この国を担うようになる人びとへのより豊かな教養を得るという育成を行っているのです。と同時に、日々の問題である、人びとの健康状態の改善を願い、大きな視野をもって活動を続けています。