バクダットの衛生事情
先日、イラクにて保健省、教育省、中央統計・情報技術局、そしてクルド地域の保健省、教育省による「学校保健調査」が行われました。
水質調査などの結果、8州に属する150校のうち48%の学校が衛生環境に問題があり、子どもたちの教育環境として適切ではないとわかりました。さらに、これら対象校のうち65%の学校では、水を公共水道から引いているにも関わらず、63%の学校でその水質を調査する仕組みがないことが明らかになりました。
この調査から、教育機関(学校)の水・衛生設備の修復、そして衛生教育のニーズがまだまだ高いことが確認できました。実際、2007年に保健省によってこの分野への取り組みが見直されて以来、より多くの国際機関やNGOが関わるようになっています。
ジェンは、支援者の皆様そして外務省のご協力を得て、バグダッド市内の小中学校にて、主に水周りの設備修復の支援を行っています。支援対象の学校17校のうち、6校では修復作業がほぼ終わりました。
今後、持続的に使用できるよう、ジェンは修復後に保証期間を設けていますが、「作って終わり」ではなく、引き続きメンテナンスのお手伝いも行ってゆきます。