イラクの復興を願い1票!
2009年1月30~31日、イラク18州のうち14州にて州議会選挙が行われました。投票率は51%とマリキ首相の予想(70~80%)を大幅に下回るものにはなりましたが、大きな混乱もなく無事に終了しました。イラク国外にいる難民や国内避難民(IDP)の選挙権が認められなかったことや、投票権を持つ全人口が完全に登録されていなかった地域があったりなど、投票率の低さの原因が伝えられています。
前回の2005年の初選挙は、連合軍主導の選挙でした。当時、他国のイラクへの介入を「不当」としてスンニ派は投票をボイコットしました。しかし、その後の3年半に起こった派閥の不均衡による治安悪化や政権内での影響力低下を受けて、その大多数が今回の選挙に参加しました。
老いたイラク人のおばあちゃんが“イラクの未来を自分の手で作る”ために、遠くから徒歩で投票所へと向かうニュースなどを見たことがあります。その時、やはりこの選挙はイラクの人々にとって大切な、大切な復興のプロセスであるのだなあと感じました。
選挙結果の発表は最短でも1ヶ月後。当選する候補者も、そうでない者も選挙の結果を受け止め、国民のための政治がおこなわれることを切に願います。
(写真:投票を呼びかける新聞広告)