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2008年9月18日 (木)

ラマダンを知る その1 「断食」

080918_low  今年もラマダンの季節になりました。ラマダンとは、イスラム教の国が使用しているヒジュラ暦の第9月にあたるひと月のことを指します。この期間、イスラム教徒はコーランを深く学習するとともに、課せられた「信仰告白」「礼拝」「喜捨」「メッカ巡礼」「断食」の“五行”と呼ばれる信者の義務をこなします。

 断食は、おそらく日本のみなさんには一番なじみがないイスラムの義務でしょう。断食と言っても、1ヶ月間何も食べずに過ごすわけではありません。日の出から日没までの一切の食事を断ちます。食事のみならず、水を飲んだり、たばこを吸ったりすることも禁止されます。

 毎日、日没とともにモスクからコーランを朗唱するアザーンが始まると同時に、みな一斉にイフタール(断食明けの食事)をとります。

 午後には、ただでさえ混雑する道路が、家路を急ぐ車でラッシュアワー状態になります。夕方ともなれば、空腹とともに日没までに家に戻らねばならないという焦りのために、ドライバーはみな必死な形相となり、スピード違反はおろか、あわや交通事故といった危険な運転も見られます。

 そして、日没後の食事を終えると、人々は神への感謝でいっぱいになります。その後は夜遅くまで親戚や友人を訪ねたりして過ごします。街にはクリスマスさながらの電飾が施され、着飾った人々が通りを行き来します。

9月 18, 2008 文化、生活、習慣 |

2008年9月 4日 (木)

持続可能な国づくりのお手伝い

94_1_low  イラク教育省や教育局でニーズ調査を行うと、これまでにジェンが行ってきたような小中学校の“全体修復”を依頼されることがあります。

 ジェンは、イラク戦争直後の2003年より、戦争で被害を受けた学校や、長期間にわたる国際的な経済制裁などによって整備がなされていなかった学校の全体修復を手掛けてきました。

 しかし、6年にわたる継続的支援にもかかわらず、緊急修復のニーズを抱える学校があとを絶たないことから、2007年より、給水設備・電気設備・換気設備などの緊急的ニーズのみに焦点を当てた部分修復をはじめました。こうして、より多くの生徒がより良い教育環境で学習することができるようになりました。また、コレラなど水を介して感染する病気の予防にも役立ってきました。

 いまだ治安が安定せず、十分な国家予算を持てないイラクで、行政が国連や国際NGOに全体修復を依頼する気持ちはよくわかります。また、イラクの状況を切実に思う一日本人としては、日本政府の資金で市内すべての学校に同様の修復作業を施せれば、と強く思います。94_2_low

 しかし、公立学校の修復はその国の行政の責務です。この国の持続可能な発展のために、イラクの行政の協力を得ながらジェンは復興のお手伝いを継続してゆきます。

9月 4, 2008 学校建設・修復 |