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2008年8月21日 (木)

事務所長の一日

821_low 今回は、JENで働き始めてから5年目のバグダッド事務所長(イラク国籍)にインタビューをしてみたいと思います。

―お仕事で難しいと感じていることは何ですか?

1点目は、関係団体との調整作業です。
これまで修復した学校のなかには、国連機関との連携の下で事業を進めたものがあります。
そのような場合、各学校を管理している教育局だけでなく、これらの機関との同意・連携も必要になります。
関係団体にはそれぞれの思惑があり、それを貫き通したいがために他者の意見を受け入れようとしないこともあります。
特に、イラク人の場合、複数人が柔軟性を持ってお互いを理解するのはとても難しいです(!)

2点目は、スタッフの安全確保です。
バグダッド市内の治安状況は改善してきてはいますが、これを1番の優先事項としています。
そのため、よく現場をモニタリングするスタッフには、「映画のヒーローみたいな無理なことはするんじゃないぞ!」「知らない地域に赴く時は必ず前もって安全を確認すること。
何か通常と違うことがあれば、退避するように。ランボーではないんだから!」とアドバイスします。

8月 21, 2008 事務所、スタッフ |

2008年8月 7日 (木)

水不足解消に役立ちたい

87_low  ヨルダンは、近隣諸国に比べ気温が低く、水源が豊かです。しかしながら、今年も水不足が不安になる季節がやってきました。ダムのないヨルダンでは、毎年夏季にはほぼ間違いなく水不足に陥ります。そのためこの国では、なんと、ホースを使った洗車を禁止する法律があります。
 
 そんなアンマンに比べて、イラクでは日中の気温が10~15度ほど高く、夏季には摂氏50度を超える日もあります。バグダッド市内の貧困地区サドル・シティでは断水も多く、また公共の給水施設が整備されていないとも伝えられています。暑さが厳しくなるにつれ、住民たちの安全な水へのアクセスに対するニーズは大きくなるばかりです。

 JENが行う学校修復では、水周り設備を重点に置いています。学校という公共性の高い施設は、それ自体がコミュニティーの給水設備となる可能性があります。また現在ジャパン・プラットフォーム、そして支援者の皆様からご支援いただいている学校修復事業に、サドル・シティの小中学校を含むこととなりました。現在修復の進んでいる学校が、コミュニティーにも役立つことを願っています。

8月 7, 2008 文化、生活、習慣 |