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2008年7月10日 (木)

ヨルダンの物価の上昇(パート1)

ヨルダン国内では、近年深刻なインフレが続いています。
2003年から2008年の間に、(甘党ヨルダン人の生活を支える)砂糖50キロが1000円から4000円に、米25キロは450円から2500円に値上がりしました。

これには大きく2つの理由があると考えられます。
そのうちのひとつ目は、イラク戦争により産油国である隣国イラクとの原油に関する協定が破綻したこと。
イラク戦争以前は、比較的気候に恵まれたヨルダンが食料などの生活必需品を供給する代わりに、イラクより輸入する石油の価格を半額にしてもらうという協定が成り立っていました。
しかし2003年以降の戦争により、ヨルダンは湾岸地域のサウジアラビアやクウェートから通常価格で石油を輸入せざるを得なくなりました。
協定下では1バレル(159リットル)14ドルであったものが、現在の公定価格141ドルと、急激な値上がりを見せています。
その結果、日本と同じように多くを石油に依存するヨルダン人の生活は、大きな影響を受けることとなったのです。

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7月 10, 2008 文化、生活、習慣 |