子どもたちが学校に復帰するために
4月から5月にかけて、バグダッドでは市内の貧困層居住地域であるサドルシティを中心に、政府軍対反政府勢力の激しい戦闘が続いていましたが、6月に入り少しずつ落ち着いてきました。治安が回復するにつれて、バグダッドの子どもたちは、やっと学校に復帰することができます。
4月下旬に開始した学校修復プロジェクトは、5月初旬に公正な入札を経て、現在バグダッド市内の8校において、修復作業が進んでいます。
修復を進める学校は、度重なる激しい戦闘によって環境整備が後回しにされてきた、優先順位の高いものばかりです。衛生的な水の供給設備がなく、または破損し、トイレも大変汚れています。さらには、電気系統の設備や換気設備も整っていません。せっかく治安が徐々に回復しても、これでは安心して子どもを学校に送り出すことはできないでしょう。
JENは、すべての子どもが日本の子どもたちのように、安心して学んだり、友達と遊んだりできる学校環境をつくるため、日々学校修復を進めてまいります。
写真①: 小学校でのタイル設置の様子、
写真②: 小学校での排水ポンプ設置の様子