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2008年4月 3日 (木)

子どもの適応力

43  アラビア語には、ニュースなど等公式の場で話される共通語【フスハー】と各地の話しことばである【アンミーヤ】があります。【マグリブ】と呼ばれる北西アフリカ地域と中東地域の【アンミーヤ】は大幅に相違しており、意思疎通が非常に困難とのこと。一方、隣国同士であるイラクとヨルダンの人びとについては、アンミーヤでの会話にほとんど問題がないようです。それでも、次のような違いが見られます。

日本語フスハー イラクヨルダン
良い ジェイエッド ゼイン クワイエス
ケッタ バズーナー ビッセ

 昨年秋より、ヨルダンの学校がイラクからの避難民にも門戸を開き、子どもたちに喜びをもたらしましたが、苦労もあるようです。両国では教育カリキュラムが異なり、特に、ヨルダンでは英語学習の開始時期がイラクより早く、小学校高学年の児童は遅れを取戻すのに必死です。しかし、【アンミーヤ】については、当初は違いに戸惑うこともあったイラクの子どもたちも、両親と話す時ですらヨルダン式に変わってきているようで、新しい環境への適応力の高さがうかがわれます。

4月 3, 2008 |