子どもたちに希望を託して
アンマンの商店街を歩いていて東京よりよく目に入ってくるは、マタニティ服のマネキンです。
都市部では、それぞれの子どもに高い教育を受けさせるため、一組の夫婦あたりの子どもの数は以前と比べて少なくなったようですが、それでも3、4人が通常とのこと。地方に行くと、一人のお母さんが産んだ子どもだけで野球チームを作ることができる、というケースは珍しくありません。マタニティ服のマネキンが散見されるところに、子沢山を後押しするアラブ社会というものが感じられます。
ユニセフが2007年に発表したイラクの教育に関する報告書によると、「人口増加に対応するため」小学校4,500校の新設が必要とされています。イラクの今後は不透明といわざるをえませんが、そうであっても子どもたちが築く未来に希望を託し、人びとは子どもを産み、育てているのでしょう。このような高いニーズを背景に、JENはイラクでの教育支援を続けています。