女性の装い
現地スタッフと話す内容は、事業の進捗状況やイラク情勢にとどまらず、アラブ文化、イスラムの教えにも及びます。現地の文化を知ることは、適切な事業を展開するために必要です。
先日は、イスラムの女性の装いが話題にあがりました。イスラム教徒が大半を占めるものの、比較的自由な雰囲気のヨルダンでは、ぴったりとした服に派手な化粧で街を闊歩する女性が見られます。一方で、ヘッド・スカーフとゆったりした服で全身を覆い、薄化粧の女性が多いのも事実です。
ある現地スタッフの妻もその一人で、控え目で穏やかな印象を受けました。外出先では、イスラムの教えに則り、男性の目を引かない格好をしている女性も、家に戻ると綺麗にお化粧をして、夫の帰りを待つと聞きます。彼は、「当然だよ」と答えた後にニヤッと笑って、「ぼくに見せるためだけにね」とつけ加えました。
ここで話が終わると、「イスラム教徒の女性は、夫の影に生きる、悲壮な努力をしている」と理解される方もいるかもしれません。しかし、彼の話は続きます・・・。