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2008年1月24日 (木)

建設会社の遊び心!?

124  現在のバグダッドの治安状況では、国際スタッフが事業地を訪れることはできません。修復作業の進捗具合は、バグダッド事務所から送られてくる写真で確認しています。

 先週の写真の中には、美しく楽しく描かれた動物の絵を見つけました。これまでも、小さい花柄や標語が描かれた学校はありましたが、本格的な絵柄は初めてです。

 JENが作成する仕様書には、塗装については当然記載されていますが、絵は含まれていません。絵のためのペンキ代も人件費も建設会社の負担になります。JENの修復工事を担当する建設会社は、公正な入札を経て決定されています。

  写真の2校を担当している建設会社は、JENの事業に携わった経験があり、仕事内容については良好な評価を得ています。今回、自己負担で追加作業を施したのは、業者間での競争があるなかで、修復の質の高さについてさらにアピールをしたかったのかもしれません。または、苦境の下に置かれている子どもたちへの、ささやかな贈り物かもしれません。124_3

 いずれにしても、楽しい絵柄が子どもたちや先生方の目を楽しませていることは、喜ばしい知らせだと思っています。

1月 24, 2008 学校建設・修復 |

2008年1月17日 (木)

新年、幸せな時代を

117_2 2008年も早いもので半月が過ぎつつあります。

祝日が比較的少ないイラクとヨルダンですが、12月下旬の犠牲祭にはじまり、クリスマス、西暦の新年、イスラム暦の新年と珍しく祝日が続きました。犠牲祭では、手作りのイラク菓子「キリエーチェ」をプレゼントされ、お祝い気分をわけてもらいました。

祝日が続くなかでも、ジャパン・プラットフォームとの協同により実施している、バグダッドでの学校修復事業は順調に進んでいます。

1月11日、バグダッドでは数十年ぶりに雪が舞いました。生まれて初めて目にする雪を明るい将来への希望と結びつけて眺めた市民もいたようです。昨年の秋ごろより、イラクにおける治安状況には改善傾向が見られるようになっています。また、去る12日には、懸案であった旧バース党員の公職復帰に関する法律が可決され、政治的な和解への第一歩が踏み出されました。

2008年、今年こそイラクの人びとに幸せな時代が到来することを祈ってやみません。

本年もイラクの子どもたちのため、みなさまの引続きのご支援をよろしくお願い申し上げます。

1月 17, 2008 |

2008年1月10日 (木)

ブーゲンビリア

1220水不足に頭を痛めるヨルダンでは、人びとは雨が降ると嬉しそうにしています。

幾日か雨が降ったり止んだりが続いた後、ふとアンマン郊外の赤茶けた土地を見ると、小さな緑が芽吹いているのを目にすることができ、幸せな気分になります。春以外は本格的な緑を楽しむことが難しいヨルダンですが、ブーゲンビリアは諸所で見ることができます。

以前夢中になったテレビドラマに出てきた、岸壁一面に咲いている場面が忘れられず、私にとっては特別な花です。

その特別な花が、ヨルダンでは「狂い花」と呼ばれることに驚きました。友人に尋ねたところ、つるが方々に伸びて行く様が狂ったように見えるからではないかとの分析。確かに、事務所で育てているブーゲンビリアのつるは、広がり放題、薄ピンクの木から突如としてオレンジ色の苞が現れた時には、その呼び名に納得してしまいました。

しかし、現地スタッフがイラクでの呼称を教えてくれた時にはショックとしかいいようがありませんでした-その名も「地獄花」。名まえのイメージの悪さとは対照的に、両国民に愛されている花のようですが。

1月 10, 2008 |