犠牲祭にみるイスラム教の精神
12月18日からの5日間、ヨルダンでは犠牲祭のために休日となっています。
イスラム教徒は犠牲祭に際し、経済的に可能であれば一家族につき一頭の羊、牛、ラクダなどを生贄にすることが望ましいとされています。これは、預言者イブラヒムが息子を神に捧げようとしたところ、彼の信仰心の強さを確認した神より子羊を身代わりにするようお告げがあったことに由来するものです。
イラクやヨルダンでは、捧げものとなるのは羊が主流のようです。イスラム教のルールによると、生贄のうち3分の1だけを家族が得て、3分の1を親戚に、残りの3分の1を貧しい隣人に分け与えることになっています。犠牲祭の前には、アンマン中で羊の看板が見られました。この看板によってウム・アリ(アリのお母さん、つまりフセイン前国王の息子アリ王子を産んだ故アリア王妃を示す)財団が寄付を募り、貧しい人びとに食事を供しています。イスラム教が貧者への施しを強く奨励していることを実感しているところです。
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