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2007年12月20日 (木)

犠牲祭にみるイスラム教の精神

1220   12月18日からの5日間、ヨルダンでは犠牲祭のために休日となっています。

 イスラム教徒は犠牲祭に際し、経済的に可能であれば一家族につき一頭の羊、牛、ラクダなどを生贄にすることが望ましいとされています。これは、預言者イブラヒムが息子を神に捧げようとしたところ、彼の信仰心の強さを確認した神より子羊を身代わりにするようお告げがあったことに由来するものです。

 イラクやヨルダンでは、捧げものとなるのは羊が主流のようです。イスラム教のルールによると、生贄のうち3分の1だけを家族が得て、3分の1を親戚に、残りの3分の1を貧しい隣人に分け与えることになっています。犠牲祭の前には、アンマン中で羊の看板が見られました。この看板によってウム・アリ(アリのお母さん、つまりフセイン前国王の息子アリ王子を産んだ故アリア王妃を示す)財団が寄付を募り、貧しい人びとに食事を供しています。イスラム教が貧者への施しを強く奨励していることを実感しているところです。

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12月 20, 2007 文化、生活、習慣 |

2007年12月 6日 (木)

ちょっとした仕草にみるお国柄

126  修復前の学校で撮影した子どもたちの写真を整理していて、違和感を覚えました。多くの写真に、腕組みをした子どもたちが並んでいるのです。

 日本では、先生など目上の人の前で腕組みをするのは失礼にあたるのではないでしょうか。現地スタッフに尋ねたところ、主に小学生とのことですが、先生の前で尊敬の気もちを表すために腕を組むそうです。決して、彼らが不遜な態度を取っているわけではないことがわかり、安心しました。一方、大人については、同様の意味合いで腕組みをすることはあまりないようです。

 11月頃より、イラクからは治安の改善を示すニュースが伝えられるようになりました。しかし、政治的混乱は収まっておらず、今後もこのまま良い方向に移って行くのかどうか予断を許しません。

 子どもたちの写真を目にするたび、彼らに心からの笑顔が戻る日の到来を願います。

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