ラマダン、断食
9月13日から始まったイスラム暦の断食月、ラマダンも終わりが近づいています。アンマンでは、ラマダンが始まる少し前から、イスラム教の象徴である月と星を模った電飾が家々の窓を飾っています。
この時期のヨルダンでは、早朝5時過ぎから夕方6時半頃までの日中、「敬虔な」イスラム教徒は断食をしています。一切の飲みものも断つので、空腹以上に喉の渇きに耐えるのは困難なことでしょう。
ラマダンの時期は、西暦と比べて毎年前にずれるので、今後、暑い夏の最中に断食をすることになります。夏の盛りには気温が50度を超すバグダッドで、断食をしながら仕事をするのがどれだけ大変なことか、想像に難くありません。
日没後、「イフタール」という食事を家族揃って取ります。親戚や友人を招待して食卓を囲む機会も多いようです。
コーランを読み返し、貧しい人に施しを与え、そして家族のつながりを深めるーーー敬虔なイスラム教徒にとって、ラマダンは特別な月です。一方、ラマダンの期間であっても、あまり敬虔ではないイスラム教徒が、日中こっそり飲食をしている姿が見られたりもします。