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2007年10月25日 (木)

アラビア語のからくり

1025  アラビア語が右から左へ書かれることはよく知られています。PCでアラビア語を打つ際にどうなっているのか興味深く思われませんか。

 写真は、現地スタッフのPCです。画面には、「ジェンを支援してくださる皆さま、こんにちは」と書いてあります。まず、アラビア語を打つ前に、カーソルが右から左へ動くようアイコンをクリックして設定するとのこと。

 アラビア語で面白いと感じたのは、文字は右から左へと流れますが、数字は日本語と同じように左から右に書かれることです。

 PCも数字を打つとカーソルが自動的に左から右に移動するようになり、写真にある「2007」のようになります。数字は、アラビア数字もしくはインド数字から選択することが可能です。1025

 アラビア語は、ローマ字打ちではなく、独自の並びのキーボードで打ちます。英語の資料を作成することが多いジェンの現地スタッフは2種類のキーボードを使いこなさなければなりませんので、頭の切替えが必要になります。

10月 25, 2007 文化、生活、習慣 |

2007年10月11日 (木)

ラマダン、断食

1011  9月13日から始まったイスラム暦の断食月、ラマダンも終わりが近づいています。アンマンでは、ラマダンが始まる少し前から、イスラム教の象徴である月と星を模った電飾が家々の窓を飾っています。

 この時期のヨルダンでは、早朝5時過ぎから夕方6時半頃までの日中、「敬虔な」イスラム教徒は断食をしています。一切の飲みものも断つので、空腹以上に喉の渇きに耐えるのは困難なことでしょう。

 ラマダンの時期は、西暦と比べて毎年前にずれるので、今後、暑い夏の最中に断食をすることになります。夏の盛りには気温が50度を超すバグダッドで、断食をしながら仕事をするのがどれだけ大変なことか、想像に難くありません。

 日没後、「イフタール」という食事を家族揃って取ります。親戚や友人を招待して食卓を囲む機会も多いようです。

コーランを読み返し、貧しい人に施しを与え、そして家族のつながりを深めるーーー敬虔なイスラム教徒にとって、ラマダンは特別な月です。一方、ラマダンの期間であっても、あまり敬虔ではないイスラム教徒が、日中こっそり飲食をしている姿が見られたりもします。

10月 11, 2007 文化、生活、習慣 |