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2007年8月 9日 (木)

喜びのクラクション

7月最後の土曜日、アンマンは自動車の窓から体を乗り出して喜びに湧く高校生で溢れていました。
クラクションが鳴り響いたその日は高校の修了テストの成績発表日でした。
修了テストのスコアは、卒業認定だけではなく、大学入学の合否を決める重要なものです。

ヨルダンの人びとは、お祝いごとがあるとクラクションを鳴らし続けます。
7月上旬には、国が誇るペトラ遺跡が「新世界7不思議」のひとつに選出されましたが、発表時間が深夜1時半を過ぎていたにもかかわらず、発表後の2時間程はクラクションが途切れることはありませんでした。
また、ヨルダン・チームがサッカーの試合に勝った時には必ず周りからクラクションが聞こえてきます。

イラクでは、先月開催されたアジア杯サッカーで同国のチームが優勝し、市民に久しぶりの嬉しいニュースをもたらしました。
しかし、決勝進出を祝っていた50人が自爆テロの犠牲となり、また、祝砲の流れ弾にあたって亡くなった人もいました。

2007aug09

ヨルダンでは、以前は盛んであった祝砲が法律で禁止されたそうです。
イラクでも、喜びの後に悲劇を体験することのないように、と願います。

8月 9, 2007 文化、生活、習慣 |