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2007年5月24日 (木)

子どもたちの遊び方

524 イラクの子どもたちは小学校でどんな遊びをしているのでしょうか。

 男の子が最も熱狂するのはサッカー。イラクではサッカー・ファンが多く、サッカーを扱った日本のアニメ「キャプテン翼」は大人気です。主人公翼くんは、アラブ風にマジッドくんと呼ばれています。女の子が夢中になっているのは、なわとび。追いかけっこやかくれんぼは男女児童ともに楽しんでいます。

 他には、教室でクラス全員が行う「立って座って」という遊びが好まれているそうです。日本でよく行われている旗揚げゲーム-赤揚げて、白揚げて、白揚げないで-の要領で、先生が「立って、座って、座らないで…」と呼びかけ、チャンピオンを決めていくのです。

 現地スタッフからイラクの子どもたちの遊びについて聞いてみると、日本の子どもと変わらない休み時間の過ごし方だと実感しました。

 学校内の安全はかろうじて保たれており、治安悪化によるストレスを抱える子どもたちが友だちとの愉快な時間を過すことができる唯一の場所なのでしょう。

5月 24, 2007 |

2007年5月17日 (木)

ヒジャブ事情

 修復した学校で女の子たちを撮影した写真について、幼い子でもヒジャブを被っている姿が印象的だとの感想をいただきました。

170507_dsc00077_1  現地スタッフの説明によると、その写真はバグダッドの中でも特に宗教色の強い地区で撮影されたため、年少の児童でもヒジャブの着用率が高いとのことです。

 イスラム教で女性がからだを覆うべきだとされるのは思春期に入ってからですが、小学生の頃から習慣となるよう導くことも多く、実際いつからにするかは両親と本人が話し合いながら決めていくとのこと。

 現地スタッフや友人にたずねると、親から話がある前に自ら望んでヒジャブを身につける子、親の意向に素直に従う子、一方で自分の髪型が気に入っているため初めは駄々をこねる子…娘たちの反応はさまざまなようです。

5月 17, 2007 文化、生活、習慣 |

2007年5月 3日 (木)

設備の維持管理

53_1   3月中旬から、JENはバグダッドの小学校3校および中学校1校の修復事業を実施しているところです。JENのエンジニアは、校舎毎に必要性を熟慮しながら仕様書を作成しています。資金不足のため、修復完了後に教職員が整った環境を維持していくことは難しい課題ですが、エンジニアは管理がしやすいように気を配っています。

 子どもたちが日々使用する学校ですから、ダメージは避けられません。

53_4  例えば、窓。修復以前の校舎のなかには、窓ガラスが割れたまま放置され、風が吹き込み、子どもたちがけがをする危険性があるところが見られます。そこで登場するのが、窓破損防止ネットです。このネットによってガラスが保護され、長もちさせることができるのです。 

5月 3, 2007 学校建設・修復 |