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2007年1月18日 (木)

新年を迎えて

20070118  昨年の暮れに、フセイン元大統領の死刑が執行されました。イスラム教徒にとって重要な祝祭である犠牲祭の最中に行われたこともあり、スンニ・シーア派間の宗派対立がますます激しくなることが予想されます。

民兵等は、標的とする市民の宗派を知るためにお祈りをさせるそうです。両派では、お祈りを始める際の動作が若干異なるため、身分証明書の苗字で宗派がわからない場合でも判断がつくのです。イスラム教徒の主要な義務の1つである礼拝すらも、暴力の手段にしてしまうことに衝撃を受けました。

悪化する治安状況の下でも、JENが実施している学校修復事業は、おおむね順調に進んでいます。多くの市民が殺害される毎日が続いているバグダッドで、現地スタッフや建設作業員が外に出て働いている姿を想像することは、事業に携わる者にとっても容易ではありません。寂しそうな笑みを浮かべながら、

「私たちは、それでも自分の国で生きていくしかないのだよ」と語るイラクの人々には返すことばが見つかりません。

彼らに未来への希望を少しでも抱いてもらうための教育支援、JENは2007年も小中学校の修復事業を続けていきます。

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1月 18, 2007 |