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2006年10月27日 (金)

校長先生の夢

2mais20060927_2  イラクでは9月下旬に長い夏休みが終わり、新学期が始まったところです。

バグダッドのある小学校で、全日本教職員組合様からのご支援により、教室を2部屋増築する事業を実施。6月には真新しい教室に学習机を運び入れました。

イラクでは長年にわたる経済制裁や戦争による影響で使用可能な教室数が著しく不足し、定員を大幅に超過して児童を受け容れている学校も数多くあります。このような中、修復に加えて教室の増築に対する高いニーズが見られるのです。

この小学校の校長先生は非常に教育熱心で、教育環境の改善、児童の学力向上のために教室の増築を強く希望されました。新しく加わった2つの教室は新学期よりさっそく使用されています。

治安の悪化によるストレスを抱えつつも、児童は混雑が緩和された清潔な教室で快適に授業に参加することができるようになりました。

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10月 27, 2006 学校建設・修復 |

2006年10月 5日 (木)

バグダッドからのE-mail

1_46  バグダッド事務所の現地スタッフから、E-mailが届きました。

 『私の近所のある女性は数日間の間に愛する夫と兄を相次いで亡くしました。

 人びとは次々に起こる爆破や誘拐などにより疲れ果てていますが、さらにテロリストたちは市民の日常生活を壊すことも目論んでいます。まずは医師、教師、エンジニア等専門職に就く人々が脅迫を受けましたが、医師の多くはすでに海外に逃亡、大きな手術が必要な場合はヨルダンまで高い費用を払って行くしかありません。

 閉店するよう脅された商店街では、店のほとんどがシャッターを下ろしているか開店時間を短縮しています。人びとは他の商店街で買い物をすることはできますが、食卓に欠かせないパンを売る店はどこでも標的となっているのです。最近では、道路掃除やごみ収集に携わる人たちまで狙われて、治安の悪い地域には彼らが危険を恐れて足を踏み入れないためごみが散乱したままです』

 イラクは、現在もこのように厳しい状況ですが、人々は生活し、そして子どもたちは勉強をするために通学をしています。JENはこれからも、イラクの未来を担う子どもたちのために学校建設事業を中心に支援活動を続けていきます。

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10月 5, 2006 事務所、スタッフ |