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2006年8月31日 (木)

テロリストからの手紙

3_2 バグダッド市内では、テロリストが撒いたというちらしの話でもちきりです。

ちらしには、「女性はヒジャブ(ベール)をかぶらなければ殺す、ズボンははいてはならない」と書いてあり、イスラム教徒ではない、キリスト教徒の女性たちも宗教的には必要ないのですが、ヒジャムをかぶっています。このちらしをテロリストが撒いたようで、その話でもちきりです。キリスト教徒の女友だちですらヒジャブを身にまとっています。

このちらしが撒かれた後も、短パンをはいたいた男性人は、テロリストに殺害されました。「テロリストの法」によれば罪となる行為を罰せられて。

 バグダッドは民兵、テロリストのコントロール下にあり、彼らの身勝手な指示に人々は従うしかありません、そうしなければ殺されます。けれどもこのような危険な状況下でも、人々は仕事に出かけます。なぜなら、人生は続いていて、生きていくためには働かなければならないのですから。

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8月 31, 2006 政治、経済、治安 |

2006年8月24日 (木)

馬と羊のいる生活

1_15  朝「ベァー」という声で目が覚めることがあります。羊たちの声です。

 閑静な住宅街にあるJENのオフィスからもたくさんの羊を連れたヨルダン人の姿を見ることができます。
 アンマンに赴任して羊を初めて目にしたのはアメリカ系銀行シティバンクの横の空き地でした。ヨルダンというと映画「アラビアのロレンス」を想像する方も多いと思いますが、建物が林立する大都会アンマンに羊がすんなり溶け込んでしまっているのも遊牧民族ベドウィンの伝統のなせる業でしょうか。

 また、アンマン市内中心部のスポーツ総合施設「スポーツシティ」には、馬場もあり市民が気軽に乗馬を楽しめます。警察官用の馬も飼育されてもいます。

 羊や馬の存在が身近なのがヨルダンなのです。

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8月 24, 2006 文化、生活、習慣 |

2006年8月17日 (木)

60度の夏と停電

2_18  バグダッドの今一番の問題は電気です。

 暑い最中長時間停電し、2時間使えたと思ったら4時間の停電。発電機は多くの家に設置されていますし、ない場合は近所の大きな発電機のオーナーから使用量に応じて料金を払い、1日7時間電気を分けてもらっています。

 現在バグダッドは最も暑い時期を迎えています。14時から16時には気温が60度にまで上がります。人びとはクーラーか扇風機がないと、過ごせません。

 バグダッド市内のほとんどの家庭には、クーラーまたは扇風機がありますが、停電時には我慢するか、発電機に頼るしかありません。停電の夜は、銃撃を恐れて以前のように屋根の上で暑さをしのぐこともできず、寝不足のまま仕事に向かう場合もあります。これから9月末まで暑い日が続きます。

 
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8月 17, 2006 文化、生活、習慣 |

2006年8月 3日 (木)

ぬり絵効果

1_36  2月中旬にJENが修復事業を行った小学校3校でポスターとぬり絵ができる衛生教育用パンフレットを配布しましたが、4ヶ月程経過した後その効果について調査を行いました。まずは、2年生の男子児童2人の声を紹介します。2_22

 「ぼくはパンフレットから学んだことを実行していて、ぬり絵をし終わった後は大切にファイルに閉じています」
 「色のぬり方も覚えたし、歯をきちんと磨いて、トイレに行った後は手を洗うようにしています」

 ぬり絵は子どもたちには好評だったようです。先生方からも、児童に具体的にどのように行動すべきなのかを伝えるのにパンフレットが役立ったとの感想をいただきました。教育は継続的に行っていくことが重要ですが、先生方からも衛生教育に対してJENがプロジェクトを続行してくれないかとの要望が出されています。

 イラクは、もともとは教育制度が整っていた国です。JENはプライドをもって指導を行っている先生方の意見を取入れながら、衛生に対する意識が向上するよう学校教育に今後も協力していくつもりです。

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8月 3, 2006 衛生教育 |