下水事情と人々の健康
この7月に、ジャパン・プラットフォームの協力のもと、バグダッド市内の下水ポンプ設備3ヶ所の修復を無事に完了することができました。
長年の経済制裁によりメンテナンスの予算がなく下水処理場がきちんと機能しておらず、また地域によってはもともと下水処理場がありません。イラク戦争前から、汚水が処理されずに川に直接流されているという状況で、下水処理場の再構築、建設という大きな問題があります。
イラク戦争後、状況がさらに悪化し、下水汲み上げポンプが壊れたままになっており、現在バグダッド市内では、汚水が道路や空き地に溜まっている光景がよく見られます。また気温が50度近くなる夏には、汚水による悪臭がひどく、不衛生な環境が周辺住民、特に子どもたちの健康に悪影響を与えています。雨が降る冬には、汚水が道路一面に溜まり、人も車も通行できなくなる地域もあります。 JENが現在実施しているのは、汲み上げポンプの修復です。この修復事業により、下水と排水が道路や空き地に溜まらなくなり、住民たちの衛生環境の改善に貢献しています。
8月 4, 2005 水衛生環境改善 | Permalink
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