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2005年8月25日 (木)

3ヶ月の夏休み

023  6月初旬に夏休みに入ったイラクの子供たちにとって、既に夏休みに突入して3ヶ月目、日本の子供たちからみれば羨ましい限りだと思います。「追試」を受けなければならない生徒を除いて、40度以上の暑さの中、夏休みは9月まで続きます。

 この夏休み中に学校修復を行うことで子供たちの勉強の邪魔にならず、できるだけ早く子供たちに安全な学校環境を提供しようと、スタッフは学校修復事業の準備に奔走しています。教育省との手続き、先生との相談、ユニセフとの技術的な打ち合わせ、建設業者との入札手続きなど、公正で本当に役立つ学校修復を行うためにすべきことは山積みです。

 JENと共に働いてもう3度目の夏を迎えるバグダッドスタッフが中心となって、不安定な情勢の中、イラクの未来を担う子供たちのためにがんばっています。そんな彼らの活動を、引き続きご支援をよろしくお願いいたします。

8月 25, 2005 学校建設・修復 | | コメント (0)

2005年8月 4日 (木)

下水事情と人々の健康

011   この7月に、ジャパン・プラットフォームの協力のもと、バグダッド市内の下水ポンプ設備3ヶ所の修復を無事に完了することができました。

 長年の経済制裁によりメンテナンスの予算がなく下水処理場がきちんと機能しておらず、また地域によってはもともと下水処理場がありません。イラク戦争前から、汚水が処理されずに川に直接流されているという状況で、下水処理場の再構築、建設という大きな問題があります。

 イラク戦争後、状況がさらに悪化し、下水汲み上げポンプが壊れたままになっており、現在バグダッド市内では、汚水が道路や空き地に溜まっている光景がよく見られます。また気温が50度近くなる夏には、汚水による悪臭がひどく、不衛生な環境が周辺住民、特に子どもたちの健康に悪影響を与えています。雨が降る冬には、汚水が道路一面に溜まり、人も車も通行できなくなる地域もあります。 JENが現在実施しているのは、汲み上げポンプの修復です。この修復事業により、下水と排水が道路や空き地に溜まらなくなり、住民たちの衛生環境の改善に貢献しています。

8月 4, 2005 水衛生環境改善 | | コメント (0)