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2005年6月23日 (木)

働く子どもたち

022  ユニセフと協同事業の小学校修復時に撮った『子どもとロバの写真』を非常に気に入った私たちスタッフは、引き伸ばしてユニセフのスタッフにプレゼントすることにしました。印刷もきれいに仕上がり、とても満足していましたが、先方は渡された瞬間、拒絶反応を示しました。何故だと思いますか?

 ユニセフの統計(1999~2003年)によると、イラクでは子供100人(5~14歳)のうち8人が働いており、児童労働が存在しています。戦後の統計はないようですが、依然問題であることには変わりありません。ユニセフの職員は、JENが事業地における児童労働の写真を誇らしげにプレゼントしようとしている、と勘違いしたのでした! 「労働者ではなく学校の子どもがロバにちょっかいを出しているだけである」、と説明しましたが、納得してもらえませんでした(この子供たちは労働者ではないということを、写真を撮影したバグダッドのスタッフに再度確認しています)。

 働かないと家族の生計を確保できず、そのため学校にも行くことができない子供たちがいることを、忘れてはいけないことを改めて気づきました。

★ユニセフによるイラク統計については⇒こちら
★この5月にイラク計画・開発協力省と国連によるイラク世帯調査2004年度の結果が発表されました⇒こちら

6月 23, 2005 | | コメント (0)