動かないロバ
バグダッド市内のとりわけ貧困地域にある小学校8校の修復をユニセフと協同で行ないました。建物自体の修復のほかに、椅子や机などの配布、それに掃除用具セットの配布なども行い、子供たちが安全で衛生的な環境で学ぶことが出来るようにお手伝いをしています。
この事業は、本来であれば、PTAの設立を通じて、先生・保護者・生徒による学校の維持管理システムの立ち上げ・運営や、衛生教育なども含めることによって、修復工事以降も生徒たちの安全と健康が守れることを重視していました。しかしながら、悪化する治安を背景に、この事業部分を実施することはスタッフを過度の危険にさらすことになると判断し、今回は見合わせました。
また、今回は市内の古くからある、道が整備されず細い小道が複雑に入り組んでいる貧困地域の学校も修復しました。車両の通行がままならないため、主要道路から学校まで資材を運ぶのにロバや子馬を使っていました。ある日、カートを引くロバが、突然道の真ん中で運び続けることを拒否し、労働者らが一生懸命なだめすかしたそうです。食べ物やキャンディーで、ロバをつる案も出たそうですが、結局はあげなかったらしいのですが…。
3月 17, 2005 学校建設・修復 | Permalink
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