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2004年4月 9日 (金)

イラクにおけるJENの活動について

 JENは2003年8月からユニセフと協働し、学校を修復しながら、地域の復興に努めてまいりました。現在は、ジャパン・プラットフォームの協力により、バグダッド市内で10校の小学校修復事業を実施しており、活動はバグダッド事務所長(フランス国籍)と15名の現地スタッフによって進められております。これらの国際スタッフ及び現地スタッフは全員無事です。昨今のイラク国内の治安悪化の中、治安に関する情報収集は毎日行っており、十分に安全に配慮したうえで活動を継続しております。修復事業は順調に進んでおり、5月末には完了を予定しております。

 活動地であるバグダッド及びイラク国内には、JENの邦人スタッフはおりません。これは外務省による退避勧告を受けるものであり、今後も治安がある程度回復しない限り、邦人スタッフが現地入りする予定はございません。今後もユニセフとの協力によってさらにバグダッド市内での学校修復事業を実施する予定でおりますが、治安状況によっては国際スタッフの退避と事業の一時停止も視野に入れて活動を継続いたします。

4月 9, 2004 政治、経済、治安 | | コメント (0)

イラク・バグダッドにおける邦人3名の拘束に関して

 4月8日に発生した民間の邦人3名の拘束に関し、一般市民が巻き込まれたことは、一人一人の命の尊さを思うと憤激に耐えません。ご家族の方々のご心労を思い、3名の方々のご無事と、一刻も早い解放を、心より願っております。

  こうしたことが起きた背景を鑑みると、もとをただせば、大量破壊兵器の存在が確認されないままに起こされた戦争に、日本が参加してしまったことにあると考えます。同地に派遣された航空自衛隊が米兵を輸送しているとのことですが、戦闘とは無関係に見えるこの行為も、武器を携帯した米兵を輸送し、その米兵がモスクをも破壊していることに対する同地の人々の憤りを、国際社会が十分に理解していない現実もあると考えます。

4月 9, 2004 政治、経済、治安 | | コメント (0)