爆弾が投下された小学校
ジャパン・プラットフォームの協力により、新たに10校の小学校の応急修復、特に学校内の水と衛生設備の修復を中心とした事業を実施することが決定しました。
10校の選定にあたっては、バグダッド市内でも、貧しく、学校の数の少ない地域、かつ修復があまり進んでない地域を選定し、20校以上の学校を訪問した結果、バグダッド市の南東部ザーファラニア地区の5校、南部ドーラ地区の5校の小学校を修復することになりました。この10校の中には、イラン・イラク戦争時に爆弾が投下され、多くの生徒が犠牲になったことで有名になってしまった小学校や、今回の戦争の間にイラク兵が立てこもっていたために、爆弾が投下され、天井に大きな穴がいくつも開いている小学校などがあります。また、1,500人近い生徒がいるにもかかわらず、水が出る蛇口が学校中で1つしかない学校やトイレが全く使えない状態の学校もあり、不衛生な環境の中、子どもたちが勉強している状況です。
この事業によってバグダッド市内の小学生約9,000人と教師約250人が安心して学校へ通えるようになります。また、修復作業のために現地の人々を雇用することにより、失業率の高さが問題になっている現地で、人々が職に就く機会を少しでも多くして地域社会にも貢献したいと思っています。現在、バグダッド事務所では修復事業を行う地元業者の選定に向けて、急ピッチで入札の準備を行っています。
12月 18, 2003 学校建設・修復 | Permalink
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