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2003年8月21日 (木)

国連ビル爆破事件

 バグダッドの国連本部で8月19日(火)に起きた爆破で、多くの方が亡くなりました。亡くなった方々のご冥福をお祈りするとともにご遺族の方々に、心よりのお悔やみを申し上げます。

 国連ビルは、インターネットが利用できるため、JENスタッフも含め多くのNGOが出入りをする場所でした。幸いJENスタッフは、全員無事でしたが、学校修復を協力して行っている、ユニセフの直接の担当者も亡くなり、スタッフ一同、悲しい思いで一杯です。

 バグダッド市内では、銃を構えた米軍の戦車や装甲車がパトロールを行っているのを日々見かけますが、決して治安が良くなっているとはいえない状況です。そのような中で活動している国連やNGOがターゲットとなった今回の事件では、私達のような外国人だけでなく、イラク人の方々も亡くなり、負傷されました。

 今のイラクは、日中の気温も50度になり、ただ生活してゆくのも大変な状況です。必需品の天井扇風機も停電で動かず、断水も多く、断水していなくても暑さでお湯が出る状態です。人々が少しでも早く復興を実感できることが、治安の回復にもつながるといわれています。

 今回の大惨事にも拘らず、国連と多くのNGOが活動の継続を表明しています。JENも、十分に治安情報を集め、分析し、事故なく活動が続けられるようなら、イラクの人々のおかれている状況が少しでも、改善するように支援を続けていくつもりです。

8月 21, 2003 政治、経済、治安 | | コメント (0)