子どもたちのための支援を
現在、イラクの首都バグダッドで調査活動を続けている調査団3名中の1名が5月11日(日)に無事帰国しました。現地に残る2名(事務局長・木山啓子、カブール事務所・椎名規之)も、今週末に現地からヨルダンを経由して木山は帰国、また椎名はカブールへ戻る予定になっています。
現在JENでは、今回の調査を踏まえ、子どもたちのための支援として、掠奪や爆撃によって破壊された学校の応急修復を視野に入れ、今後の緊急支援のための準備を行っています。
木山からの14日の報告によると、イラクでは、湾岸戦争後から続く経済制裁の結果、学校の様々な設備が老朽化しているにも関わらず修復されないままになっていました。今回の戦争では、イラク軍の施設として学校が使用され、米軍の直接の破壊はされなかったところも、銃や不発弾が放置されたり、逃走の際に破壊されたりしました。その後の掠奪で、さらに学校の環境が悪化しています。調査団が学校の視察に行ったところ、学校の前にはひどい悪臭が立ち込めていて、道に汚水があふれ、それが泥と混ざってどろどろになっていたそうです。無政府状態のため、行政が機能しておらず、街中の様々なところに強烈な悪臭を発する水溜りがあって、ごみが散らばり、衛生状態もよくありません。
JENは、こうした様々な苦労を克服しながら、復興していこうとする人々の努力を後押ししたいと考えています。
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