2009年7月 2日 (木)

チームワーク

 ジェンは現在、支援者の皆様そして日本政府の協力を得て、パルワン州チャリカで学校再建を行っています。アフガニスタンの治安が悪化の傾向にあるため、パキスタンのイスラマバードに駐在する国際スタッフ2名が、現地のアフガニスタン人スタッフとやり取りをしながら、プロジェクトを進めています。

 学校再建の現場で指揮を執るアフガニスタン人マネージャーが、7月上旬、イスラマバードへ出張することが決まりました。これに合わせ、東京からもアフガニスタン担当者がイスラマバードに出張し、めったにできない全体ミーティングを開くことになりました。

 アフガニスタンからは、隣の国パキスタンまでの飛行機が週に数便と少なく、ビザ申請手続きにも4日くらいかかります。また、東京本部スタッフの日程調整にも時間を要し、一堂に会することの難しさを感じています。

 普段はインターネット電話や携帯電話、メールなどの通信手段で、アフガニスタン、パキスタン、東京にいるスタッフが密にコミュニケーションを取り、強いチームワークのもとで活動しています。しかし、やはり顔を合わせて話をすることで、よりお互いを身近に感じることができるのだと思います。

 スタッフがフェイストウフェイスで話し合いをするというのは非常に貴重で、有意義な時間になるでしょう。関係スタッフの誰もがこの機会を待ち望んでいました。そして、このミーティングが、より強固なチームワークを生む場となることを期待しています。

7月 2, 2009 事務所・スタッフ |

2009年6月18日 (木)

調査をとおして見えてきたニーズ

 現在、パルワン州での学校再建と並行して、次の候補となる学校の調査を行っています。

 今行っている調査で、とくに重点をおいているのは、水と衛生事情です。現地のスタッフが60を越える学校やその周辺の村をまわって話を聞きながら、現地の衛生状況を調べています。現在、予定の80%ほどを終えました。

 調査をおこなった学校の多くには、下水道のない穴式便所が設置されていることがわかりました。モスクに併設された学校では、まれに水洗トイレの設置もあります。しかし、そのような学校とは対照的に、テントの中で授業を行う学校もあり、そこで勉強する子どもたちは戸外で用を足しています。

 飲み水に関しては、解決しなければならない衛生上の問題が多くあります。湧き水や手動ポンプ式の井戸から、清潔で安全な飲み水をえる学校の子どもたちは非常に少なく、大半の学校の生徒は近くの運河から直接汲まれてきた水を無処理で飲んでいるようです。そのため、下痢に苦しむ子どもが多くいます。

 学校の先生、保護者や村のリーダーは、安全で清潔な飲み水が供給されることを強く望んでいます。

6月 18, 2009 教育支援 |

2009年6月 4日 (木)

学びの場が、またひとつ増えます

090604_no1h_71_low  トグベルディ村(パルワン州チャリカ)のヘマヤトル・イスラム校で、半壊状態の古い校舎を取り壊し、新たに8教室の新校舎、校舎の外にトイレ10室と井戸、そして外壁の境界壁を作るプロジェクトをはじめて3か月になりました。現在は、井戸の設置が無事に終わり、校舎の建設が本格化しています。

 アフガニスタン全土で市民がまきこまれる事件が頻発しているので、プロジェクトのために近辺を移動することには高いリスクが伴っています。そのような状況下でも、現地スタッフは建設現場での立ち会いや、業者との打ち合わせ、連日の学校訪問など、地道な活動を続けています。これからも、引き続き、ご支援をよろしくお願いします。

6月 4, 2009 教育支援 |

2009年5月21日 (木)

新しい仲間

 5月15日深夜、パキスタンのイスラマバードに到着しました。荒木名穂子です。私はこれから、現在アフガニスタンでの事業を遠隔管理で、ここパキスタンから担当する予定です。

 アフガニスタン国内の治安悪化のため、JENの国際スタッフは一昨年の10月以来、アフガニスタンの首都カブールには駐在できなくなりました。遠隔管理3年目の今年、アフガニスタン人スタッフが現地での活動を直接実施する傍ら、私はこのイスラマバードからアフガニスタン事業を円滑に進めるために必要な業務を行っていきます。

 遠隔管理で事業を実施するなかで、Face to Faceのコミュニケーションが出来ないことが原因で、スタッフ間に軋轢や小さな誤解が大きくなったり、精神的フラストレーションが蓄積しがちになるという弊害も生まれます。そのため、アフガニスタンの現地スタッフとの事業遂行には通常の何倍ものコミュニケーションそしていわゆる労力を要します。

 心身ともに健康な状態で質の高い支援を継続していくために、スタッフは意識してストレス解消に努めることが必要です。しかし、イスラマバードでの外出先は、治安面で制約がありますし、女性の場合はさらに、パキスタンの慣習を考慮すると、昼間でも一人歩きなどは自粛をした方がよいようです。

 このような環境下のパキスタンでの生活に慣れるには少し時間がかかりそうですが、今から何を発見できるのかが楽しみでもあります。心身健康で、同事業担当の仲間と共に力を合わせて、アフガニスタン事業を実施していきます。

 支援者の皆様、今後も引き続きアフガニスタン事業へのご支援を賜りますよう宜しくお願いいたします。

5月 21, 2009 文化、生活、習慣 |

2009年5月 7日 (木)

アフガニスタンのテレビ事情

07052009  現在、都市部では比較的電力供給が安定し、8割のひとがテレビを見ることが出来ると聞きます。一方で、効外の村ではインフラ整備が遅れ、電力の供給不足で誰もテレビを見れないのでしょうか。いいえ、ちがいます。村では、車のバッテリーから発電する人も時々いますが、一般的には、テレビを持っていて電力を得ることが出来る家に、大勢の人が集まります。

 今、アフガン人に最も人気の高い番組は、民放テレビ局で放送しているインドの恋愛ドラマです。ダリ語(アフガニスタンの現地語)に翻訳されていて、多くのアフガニスタン人が見ています。ゴールデンタイムに放送している連続ドラマで、ほとんどの人が毎晩夜8時半から30分、この番組を見るためにテレビの周りに集まります。数年間継続している長寿番組で、視聴者の心をつかんでいます。

 アフガン人はテレビを見るのが大好きです。国には14のローカル放送局があり、24時間放送です。映画は、アフガニスタンの映画だけでなく、トルコ、イラン、エジプト、アラブ諸国やアメリカの映画なども見ることもできます。

インフラが整い、もっと多く人がの番組をみることができるようになったらと思っています。

5月 7, 2009 文化、生活、習慣 |

2009年4月23日 (木)

春を迎えたアフガニスタン 

 長く厳しい冬が終わり、アフガニスタンにもようやく春がきました。素晴らしいお天気です。木々や植物や畑は緑色に染まります。失業や食糧不足で生活は相変わらず大変厳しいですが、春は人々を幸せな気持ちにします。アフガン人は外出も多くなりますし、またピクニックへも出かけます。

 4月末には「ムジャヒディンの日」と呼ばれる大きなイベントがあります。アフガニスタン最後の共産党政権、ナジブラ政権からムジャヒディンに政権交代した日を祝うイベントです。この日はアフガニスタンの祝日になっていて、大人も子どももモスクや公共のホールに集まってスピーチを聞き、ソ連のアフガニスタン侵攻を思い出します。

 今年の夏には、アフガニスタンはさらに大きなイベントがあります。大統領選挙です。人びとは治安の悪化を懸念しており、選挙への思いは非常に複雑です。

-現地スタッフ イナヤトラより-

4月 23, 2009 文化、生活、習慣 |

2009年4月 9日 (木)

子どもたちが安心して勉強できる環境を整えるために

090409_picture8_001_low  パルワン州トグベルディ村で実施した衛生教育ワークショップが終了しました。合計で2520名の参加者が、紙芝居で使われる絵などを教材にしたワークショップに参加しました。今後は、同じ村のヘマヤトル・アスラム校の学校校舎再建を開始します。
 
(左:屋根のない校舎、直射日光があたる)

 アフガニスタンでは長く続いた内戦のため、学校校舎が圧倒的に不足しています。特に激戦区であったパルワン州では、大部分の校舎が破壊されました。ヘマヤトル・アスラム校は、現在、校舎そのものがありません。テントや民家を借りて、または屋外で、夏は猛暑の中、冬は厳寒の中、子どもたちは勉強しています。090409_picture8_008_low

 快適な教育環境を整えることにより、子どもたちが自らの未来に夢を持ち、そして夢をかなえられるよう、ジェンは支える支援を続けていきます。(右:テントで勉強する子どもたち)

4月 9, 2009 学校修復・建設 |

2009年3月31日 (火)

カブール事務所長Blog柴田哲子の「雲外蒼天」終了のお知らせ

2009年3月31日をもちまして、終了いたしました。

長きにわたり、皆さまからのサポートを賜りましたこと、

厚く御礼もうしあげます。

http://jen-afghanistan.cocolog-nifty.com/

JENアフガニスタンのプロジェクトは、支援スタート8年目を迎えた今年も、引き続き実施しています。今後とも、アフガニスタンの人々への温かいご支援をよろしくお願いいたします。

JENスタッフ一同

3月 31, 2009 事務所・スタッフ |

2009年3月26日 (木)

「修理名人」の病

090326_qsaim_car   アフガニスタンでジェンのドライバーを務めるカシームは、いつも支援活動へ一番乗りします。彼は、どんな仕事にも全力で、特に大切な車の整備をおこたりません。支援地の村々へ赴くと、一日の終わりには丁寧に車を磨きあげることも忘れません。それだけではありません。事務所の発電機などの修理も得意で、私たちは彼を「修理名人」と呼んでいます。

 そんな彼が先月、病に倒れました、左半身に麻痺が出ているそうです。倒れた直後、彼はパキスタンのペシャワールにある病院で治療を受け、今はアフガニスタンに戻り治療を続けています。みんな彼をおそった麻痺に驚き、心配しました。現在、彼は自宅で療養を続けており、医師によると適切な治療を受ければ、6ヶ月後には仕事に復帰できるとのことです。

 カシームがジェンで働き始めて4年になります。いまや、すべてのスタッフにとってとても親しみやすく、協力的な頼れる存在です。彼の一番の友人は、今はもう帰任した元現地駐在国際スタッフです。カシームは、何度も私たちローカルスタッフに数あるエピソードを聞かせてくれます。090326_p8140021_low_2

 家族の大黒柱であり、奥さんと2人の男の子、1人の女の子と生活しています。私たちは、彼が元通りに復帰するまで、彼と家族も支えを続けるつもりです。

 先日、カブール訪問しましたが、彼の不在がとても寂しく、主人のいない車を見るのはとても心が痛みました。彼の一日も早い復帰を私たちは祈っています。

3月 26, 2009 事務所・スタッフ |

2009年3月12日 (木)

共に一歩ずつ!

~ジェンのスタッフと支援地の人びと~

 衛生教育事業を実施している村では、公衆衛生や一人一人の健康状態は良好とは程遠く、人々の生活の困難さを改めて目の当たりにしました。

 紛争のため、健康な生活を送るために必要な知識を学ぶことのできなかった人々は、健康が日々の生活とどのように関連しているかを知らなかったのです。

 現在、アフガニスタン各地で国内外の団体による、人びとのキャパシティビルディングの支援活動が行われています。しかし、対象者があまりにも多く、全ての人びとにその支援が行き渡るにはまだまだ時間がかかりそうです。

 JENは支援地であるパルワン州の保健局とともに、トグベルディ村周辺の村人や子どもたちに対し、衛生教育のワークショップを開始しました。事業開始時は、私たちの活動目的や内容を人びとに理解してもらうのが難しいこともありました。しかし、今ではJENやJENのスタッフに対して大きな感謝の気持ちを表して下さるようになりました。また最近では他の地域のリーダーからも、同様のプログラムを彼らの村でも行って欲しいとの多くのリクエストを受けるようになりました。

 衛生教育事業を中心となって行うフィールドオフィサー、衛生専門家、衛生教育推進員からなる衛生教育委員会は、当初、目的の共有や住民の協力体制などで困難な場面にも遭遇しました。しかし、この事業で村の人びとが衛生についての学びを楽しむようになったことが、チームメンバー全員の喜びとなり事業継続への熱意ともなっています。

ジェン チャリカ事務所マネージャー 
イナヤトラ

3月 12, 2009 教育支援 |