2008年4月17日 (木)

同じようで違うようで

080415  隣国パキスタンからの遠隔管理体制に切り替えてから、すでに半年となりました。

 先日、スタッフの誕生日を祝うため、イスラマバードにあるアフガニスタン料理レストランに行ってきました。久々の油っぽいけど味わい深いアフガニスタン料理に、舌鼓を打ってきました。

 アフガニスタンとパキスタンには、元を辿れば同じ民族が多くいます。料理を見ても、似たような料理が沢山あります。しかし、味付けが結構異なっています。パキスタン流は、カレーのような濃くて辛い味付けの料理が多いです。一方、アフガニスタン流は、青唐辛子は多用しますがそれ程辛くなく、トマトと香菜を使ったシンプルな味付けです。でも、両者とも大量のオイルを使用するところは似ていますね。

 人々の移動に伴って、料理が変化することを実感している今日このごろです。

(写真:イスラマバードにあるアフガニスタン料理のレストラン、その名もカブールレストラン。アフガンベーカリーも併設。)

4月 17, 2008 文化、生活、習慣 |

2008年2月21日 (木)

繋がりはアフガニスタン

080219  アフガニスタンミッションが、隣国パキスタンからの遠隔管理体制に移ってから、早4ヶ月が経ちました。

 ここパキスタンは、アフガニスタンを彷彿させる部分を多く見かけます。特に、昔からアフガニスタン難民が多く住んでいた地域には、現在も多くの2世・3世のアフガニスタン人が住んでいます。これらの人びとの中には、アフガニスタンに行ったことがないという人もかなりいます。

 そんな人たちに、ダリ語で挨拶をしたり、最近までアフガニスタンに居たことを話すと、とても喜んでくれます。そして、八百屋では野菜をおまけしてくれたりします。(写真:市場の中にあるジューススタンド)

 アフガニスタンに行ったことのないアフガニスタン人と、アフガニスタンに駐在していた日本人が、パキスタンで、アフガニスタンを通じて交流している。ちょっと不思議な光景ですが、心が少し温まる瞬間なのです。

2月 21, 2008 文化、生活、習慣 |

2007年11月22日 (木)

事業の遠隔管理、スタート

Photo  治安状況の変化を踏まえ、10月中旬より隣国パキスタンから遠隔管理体制に移りました。

 アフガニスタンからパキスタンに来ると、空路わずか1時間弱の距離にもかかわらず、二つの国の間には、大きな違いがあることを実感します。

 特に、首都イスラマバードの幹線道路は、片側3車線の立派な舗装道路。その他にも、立派な建物が沢山建っていたり、道路脇の緑地帯では定期的に散水車が水を撒いていたり・・・。何よりも、徒歩で外出できるという点が大きく違います。Photo_2

 
 アフガニスタンには今後も出張ベースで訪れる予定です。とは言うものの、現在はパキスタンを拠点にしていますので、アフガニスタンとパキスタン、二つの国についてレポートしたいと思います。

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11月 22, 2007 文化、生活、習慣 |

2007年10月11日 (木)

カブール:女学生のいる風景

111007_cimg1353  JENカブール事務所の近くには女子校があります。事務所の前の舗装されていない道を、女の子たちが通学している姿をよく見かけます。

 下は5-6歳でしょうか。小さな女の子から上は中学生くらいの少女まで、ゆったりとした黒い衣装に、白いスカーフという揃いの制服姿で、徒歩で登下校しています。

 楽しそうにお喋りしながら歩く年長の少女たち。その後ろを、遅れまいと小走りに歩く小さな女の子。他愛もない光景ですが、見ていて微笑ましいものがあります。

 アフガニスタンには、女子への教育が禁止されていた時代があったことを思うと、楽しげに学校に通う女の子たちの姿は、大きな希望として私の目に映ります。

 一方で、長い内戦で破壊されてしまい復興が必要な学校は、まだ数多く残っています。すべての子どもたちが、安心して勉強できる環境を整備することが重要です。

10月 11, 2007 文化、生活、習慣 |

2007年9月20日 (木)

薔薇の花咲く楽園

Kabul_office_rose  アフガニスタンといえば、乾いた大地と戦争、というイメージが強いかもしれませんが、薔薇の産地として有名です。カブール市内でも、この時期ちょっとした庭がある場所に行けば、たいてい美しい薔薇が大輪の花を咲かせています。

 JENの事務所にも小さな庭があり、そこに咲いた薔薇が心を和ませてくれます。涼しくなった夕方のひととき、その庭に出てぼーっとしたり、本を読んだりお茶を飲んだりする時間は、治安状況から外出がままならないカブールにいて、貴重な気分転換のひとときです。

 ソ連侵攻前のアフガニスタンは、南アジアを移動してきた旅人たちが、薔薇が咲く美しい庭園で、ホスピタリティあふれるアフガニスタンの人々に囲まれて疲れを癒す楽園のような場所だったと言われています。残念ながら、今はまた、治安が悪化の一途を辿るアフガニスタンですが、ふたたび楽園に戻ることを願ってやみません。

 JENはこれからも、教育支援を通して平和で安定した国づくりに貢献していきたいと思います。

9月 20, 2007 文化、生活、習慣 |

2007年8月30日 (木)

レシートにみるお国事情

 外国で支援活動を行うとき、直接支援を受け取る人以外にも、幅広く多くの人が様々なかたちでプロジェクトにかかわります。それはたとえば、現地政府の省庁の人であったり、プロジェクトに必要な様々なものを仕入れる先の人です。そして、その国の個性が見える瞬間が、まさにこうした人びととの日々の小さなやりとりだったりします。

 アフガニスタンも例外なく、強烈な個性を放っています。

Afghanistan_receipt  たとえば、現地スタッフが持ってくるレシート1枚をとってみても(アフガニスタンは治安の問題があるので、自分で買い物に行きません)、かなり個性的で、奥深いものがあります。まず、ほぼ100パーセントが手書きで、現地の多くの人の母語であるダリ語で書かれています。そして、アフガニスタンには、西洋のカレンダーとは違う「アフガニスタン歴」があり、日付はその日付が書かれていることが多いため、いつのことなのかよくわかりません。そして、数字はアラビア語の数字によく似た数字で、私がなんとか自力で解読できるのはこの数字のみ。つまり、レシートの解読さえも、現地スタッフの翻訳に頼らざるをえません。つまり、1回の支出を処理することも、手間隙のかかる作業です。

 さらに、よくよくチェックしてみると、日付が入っていない、計算が間違っているなどの「大らかな」レシートにも頻繁に遭遇します。それも個性だよなーと思いつつ、きちんとしたレシートを取り直してきてもらわなければいけません。活動を支えてくださる方々へ適切な報告をするために、“ある程度の水準”のものを出してもらわなければ、報告の際に問題視されるからです。

 現地の習慣を尊重しながら、自分たちの筋を通す-そんな絶妙なバランス感覚を意識して身につけることが、支援する側にもっと必要だな、と思った今日この頃です。

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8月 30, 2007 文化、生活、習慣 |

2007年8月 9日 (木)

誇り高き人びと

この国に来て誰もが気づくのは、アフガニスタンの人たちは誇り高く、人前で恥を掻かせられることを極度に嫌うということです。
これらはJEN事務所で働くスタッフマネジメントにおいて最も気を配らなければならない点のひとつであり、同時に仕事の動機付けには欠かせない要素となっています。

JENで働くドライバーを対象としたセキュリティーワークショップを行なったとき、「武装集団に捕らわれたときは、抵抗しないであちら側の支持に従うように」と言うと、
「アフガニスタンの男にとってこれ以上の屈辱はない」と聞かされ、驚きました。

長い歴史の中で、アフガニスタンが外敵に屈したことはありません。
絶え間ない戦乱や貧困の中でも、個人や家族、国家としての尊厳は失われなかったように感じられます。
このドライバーの言葉には、ちょうど戦国時代を生き抜いた武士のような印象を受けました。

地政学上、重要な地域であるアフガニスタンは、常に大国の干渉を受け続けてきました。
約25年にわたって続いてきた内戦や、現在の状況も含めて、こうした外部的要因が民族、宗教、政治などの内部的な要素に火種をつけて起こったことは否定できません。

このアフガニスタンの人たちの誇り高き精神が民族、宗教間を越えて互いに協力していくことが、復興に欠かせない要素です。
地元の人たちから見れば「外から来た人」である私たちは、押し付けや干渉ではなく、復興を真に願い、ともに歩む姿勢を忘れてはならないと感じます。

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Afghanistan2

写真:JENアフガニスタン事務所で働く仲間たち

8月 9, 2007 事務所・スタッフ, 文化、生活、習慣 |

2007年4月19日 (木)

アフガニスタンの食べ物

皆さんこんにちは。アフガニスタン事務所長の柴田哲子です。
今日は、アフガニスタンの食事についてご紹介したいと思います。

JENでは、朝食と昼食は国際スタッフも現地スタッフも一緒に食べています。
床にロの字型に座って、真ん中にビニールシートのようなものをひろげ、その上に食事を並べます。

朝食はナン(薄型のパン)と砂糖をたっぷり入れた緑茶です。
赴任当初は、緑茶に砂糖という組み合わせにびっくりしたのですが、これが慣れるとなんとも美味しくて、いつも大匙1杯(!)の砂糖を入れて飲んでいます。
現地スタッフには大匙2杯派が多いようです。。。ちょっと心配。

昼食は、コックさんによるアフガン料理。一番多い組み合わせは、

・パラオ(細かく刻んだにんにくや玉ねぎなどの香味野菜を入れて「たっぷりの」油で炊き込んだピラフのようなもの)

・豆の煮物(小豆のような豆を圧力鍋で煮込んだものでシチューのような見た目と味)

・生野菜(ラディッシュ、小ねぎ、トマト、青唐辛子など)です。

みな、激辛の生青唐辛子をぽりぽりかじりながら、パラオに煮物をかけてカレーのようにして食べています。
たまに料理好きの運転手さんが、トルシーと呼ばれる漬物を作って持ってきてくれます。中身は、茄子、トマト、青唐辛子、たまねぎ等など。
このトルシーは、味は日本の糠漬けにとても似ているのですが、一般的にはインド料理でお口直しにでてくるチャツネとよく似ています。

そのほかにも美味しいアフガン料理がたくさんありますので、また折を見てご紹介させて頂きますね。

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4月 19, 2007 事務所・スタッフ, 文化、生活、習慣 |

2007年4月 5日 (木)

安全な水を届けたい

Photo_57 皆さんこんにちは。ジェンアフガニスタン事務所長の柴田哲子です。

 アフガニスタンにもようやく春がやってきました。パルワン州でも、桜の花や鮮やかな色の花が咲き始めています。雪を頂いた急峻な山並みを背景に、芽生え始めた緑と花々を見ることは、長く厳しい冬の後では格別なものです。

 JENは、現在パルワン州の4つの地域で飲料水を供給するシステムを作っています。パルワン州では、殆どの家庭に水道が設置されていないため、多くの人びとが排水で汚染された川や遠く離れた井戸に飲料水を頼っています。また、水を汲む作業は、多くの場合子供たちの仕事になっています。Photo_58

 しばしば、自分の体と同じくらいの大きさのポリタンクを、ロバの背に乗せたり、一輪車に積んだり、時には手に持って、休み休み運んでいる子供たちを目にします。そしてそれらの仕事は、一日に何度も繰り返されます。

このような状況を改善し、衛生的な水を供給することによって様々な疾病を予防するために、この事業を開始しました。

次回は、飲料水供給事業の内容を詳しくお伝えしたいと思います。

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4月 5, 2007 文化、生活、習慣, 水事業 |

2007年3月29日 (木)

新しい支援のかたち

アフガニスタンで暮らし、そこに生きる人びとの現実の見つめながら思うこと。

支援活動を通じて、人びとに価値や意識を生み出すのが私たちNGOの役割だとすれば、これまでの救済を主眼とした支援活動の役割は縮小の傾向にあります。

これからは、人びとが寄り添って生きるうえで不可欠な“互いの信頼”や、生きることそのものに対する不安を解決する“自らの力への信頼”など、コミュニティビルディングをとおした自助自立の支援が必要となるのではないでしょうか。

長年にわたり争いの繰り返されてきたアフガニスタンで、人びとが支え合い、信じて生きてゆける新しい世界を、一日も早く感じることが出来るよう、これからも活動を続けます。

3月 29, 2007 女性自立支援, 文化、生活、習慣, 水事業 |

2006年12月21日 (木)

素顔のアフガニスタン、その2

首都カブールでも、破壊された建物の残骸や銃弾の跡の残る建物を数多く目にします。

1_50  労働者市場のような場所では、凍てつく寒さの中、仕事を求め毎日早朝から100人以上の老若男性が集っています。また、道路の真ん中で所在無げにしゃがみこみ、物乞いをするブルカをまとった女性たちの姿を目にすることもあります。そして、羊飼いとともにカブールにやってきた羊たちは、ごみ置き場に群がり餌を漁っています。

 こんな、何気ないカブールの日常に、「どこから手を付けようか?」という思いでいっぱいになります。しかし、私たちJENにできることは、本当に限られています。だからこそ、大海の一滴でも良いので、いま与えられているこの立場でできることを前に進めたいと思います。そして、JENと関わりを持つことになった人たちが、少しでも明日への希望を持てるよう、ひとつひとつ着実に仕事をしていきたいと思っています。Photo_20

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12月 21, 2006 事務所・スタッフ, 文化、生活、習慣 |

2006年12月 7日 (木)

素顔のアフガニスタン、その1

カブール事務所長の柴田哲子です。Photo_19

 赴任してひと月半が過ぎましたが、幸いにも今のところ想像していたような「身に迫る危険」を感じたことはありません。

 しかしながら、やはり数十年にわたって戦争し続けてきた国だけあって、あらゆるものが破壊されているか、または存在しません。たとえば、先日視察したチャリカの学校では、天井と敷地にロケット弾を被弾した大きな穴が空いていました。

 私自身これまでに中央アジア、コーカサス、中東、東南アジア、南西アジア、南米等々を訪れてきましたが、鉄道が無い国は、ここアフガニスタンが初めて、日々新しい経験を積んでいます。1_51

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12月 7, 2006 事務所・スタッフ, 文化、生活、習慣 |

2006年11月22日 (水)

カブール到着!

 JENカブール事務所長の柴田哲子です。約3週間前にアフガニスタンの首都カブールに到着しました。

 アフガニスタン事務所は、JENの海外事務所の中では最大の事務所です。着任後、すべてのスタッフ30名程度を一度に目の前にする機会があり、若干(相当?)圧倒されてしまいました・・・(笑)。が、無理せず自然体でがんばっていきたいと思っています。

 ところで、例えば「30名」という言葉、口にするとそれ以上でもそれ以下でもありませんが、実態を伴って目の前に現れると、また異なった印象に感じられ、そして自分の中でこれまでとは違った場所に落ち着いたりすることがあります。私がアフガニスタンにきた理由のひとつとして、「貧困」とか「平和構築」とか「紛争」とかいった、この業界で語られる様々な言葉に、自分の中で実体を伴わせたかった、ということがあります。

 そんなことを考えながらやってきたアフガニスタン。アフガニスタンでの生活、その中で考えたこと、JENの活動等々について、これから少しずつ、みなさんにお伝えしていきたいと思っています。1_48

(筆者は後列右から二番目。真ん中が、前カブール事務所長の玉利です)

11月 22, 2006 事務所・スタッフ, 文化、生活、習慣 |

2006年8月 3日 (木)

川で水を飲む子どもたち

1_39  アフガニスタンで人々の生活を見ていると、非常に素朴な光景に驚くことがあります。

 例えば、街角の側溝の水で顔を洗う大人や川の水を飲む子どもたちです。なぜ、日本では川の水を飲まなくなったのでしょう?いいえ、実際には川の水を飲んでいます。2_26
 
  ただ、本来なら飲んでよい川を汚してしまい、そして手間隙かけて浄化するという無駄のことを循環と呼んでいるだけのような気がします。
 
  見過ごしそうになるアフガニスタンの素朴な生き方の中に、我々が気づかなければならない本来の生き方があるような気がしてなりません。

 アフガニスタンもそして日本も変わって行かねばならない中で、生活の根幹ともいえるアフガニスタンの水問題とどう関わるべきなのか考えさせられる毎日です。

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8月 3, 2006 文化、生活、習慣 |