2024年9月11日 (水)
「帰還」した場所での安心を届けています
ジェンは、「帰還民支援を開始します」でご紹介した通り、アフガニスタン・ナンガルハル県を中心に帰還民支援を開始しております。そのうち今回は、食糧支援の様子についてお伝えします。
昨年9月から今年の6月の間に、パキスタンからアフガニスタンに帰還した人びとの数は、実に63万人以上に上ります。やむを得ず帰還した人びとの多くが、ジェンが活動するナンガルハル県に滞在しています。その内、親戚を頼って住む場所を見つけられる人は2割にも満たず、貸家を見つけなければいけない人びとは4割弱、3割程度の人びとはいつまで滞在できるかわからないながらも、キャンプで生活しているそうです。
ジェンはナンガルハル県の中でも、帰還した人びとが特に多く居住する4地区で、合計1,500世帯以上の人びとに食糧支援をしています。
写真は、慢性疾患を患っておられる方のご家族、また女性が世帯主のご家族に食糧パッケージをお渡しした際の様子です。
アフガニスタンに「帰還」したとは言っても、中にはパキスタンで生まれ育ち、初めてアフガニスタンで生活する方々もいらっしゃいます。取るものもとりあえず「帰還」し、新しい土地での生活を一から始めなければならない人びとの不安は、想像に難くありません。
ジェンがお渡しした食糧パッケージが、そのような方々に大きな安心をお届けできているであろうことが、写真からも伝わってきます。
アフガニスタンで厳しい状況にある方々が、一日でも早く自立できるように、ジェンは継続して活動していきます。みなさまのあたたかいご支援を、お願いいたします。
9月 11, 2024 支援物資配布 | Permalink
2023年7月 5日 (水)
アフガニスタン フード・フォー・ワーク事業で嬉しい報告がありました!
紛争、異常気象、新型コロナウイルス、そしてウクライナ危機に追い打ちをかけられた世界規模の食糧危機は、アフガニスタンで暮らす人々の生活にも影響を与えています。
ジェンは、2023年1月末より、アフガニスタンのナンガルハル県ダラエヌール地区で、800世帯(約5,600名)の方々へ約2か月分の食糧を配布する事業を行っています。ナンガルハル県の失業者数は270万人(失業率85%)、借金のある世帯数は50万世帯と、いずれの数値も国内最悪であり、国内他地域と比べても、深刻な食糧危機下にある人びとが多くいらっしゃいます。
この地域では農業で生計を立てる方が多く、「カレーズ(カナート)」という地下水脈を活用した、灌漑用水路を使い野菜等を栽培していました。しかしこのカレーズや水路は、度重なる洪水や地震によって土砂で埋まる等、十分に機能しなくなりました。雨水のみに頼らざるを得ないこの状況に干ばつが襲い、食糧の確保がより困難となっていました。
そこでジェンでは、食糧を配布する800世帯のうち400世帯へは、カレーズや水路の整備作業に参加頂いて食糧を配布する「フード・フォー・ワーク」の形態をとることにしました。現在は整備作業がほぼ完了しており、約260万㎡の農地に水が引かれました。実際に、地域の人びとから野菜の生産量が増加したとの声が上がっているようです。
カレーズが機能するよう、装置を使って作業を行う人々
アフガニスタンでジェンの様々な事業を統括しているスタッフは、実はこれだけではないんだよ、と嬉しそうに報告してくれました。自らの力で生活をより良くできるという気づきから、カレーズ整備のために使えそうな道具や材料を持ち寄ったり、整備対象となっていなかった貯水槽を整備したりと、コミュニティによる自発的な活動が進められているとのことです。加えて、遠くまで水を汲みに行っていた女性たちも、水路により負担が軽減されるためこれらの活動に興味を持ち、働く家族を作業現場で励ますこともあるそうです。
自宅近くの水路整備の様子を見に来ている女性
今後もこの地域ではコミュニティ全体の生活環境の向上が期待できるため、報告を受けた私たち本部スタッフも嬉しく思うとともに、このような活動を他の地域でも実施できるよう、引き続き努めてまいります。
※本事業は、ジャパン・プラットフォームからの助成金やジェンへの寄付金により実施しています。
7月 5, 2023 支援物資配布生計回復事業 | Permalink
2022年11月 4日 (金)
10月15日に「世界手洗いの日」イベントを開催しました。
ナンガルハル県の3つの小学校から、生徒200人をはじめ、学校の先生、地域や政府関係者の皆さまを集めて、「世界手洗いの日」を祝福しました。
JENスタッフが手洗いの重要性についてお話ししています。
ユニセフが定めた「世界手洗いの日」は、世界のあらゆる所で、手洗いの大切さと、生活への影響を再確認する機会となっています。アフガニスタンには、石鹸を使った手洗いの仕方やその重要性を知らない人びとや、石鹸を買う事が出来ない人びとがたくさんいます。これにより、下痢が引き起こされ、子どもたちは学校に行けなくなったり、おとなでも働きに出る事が出来なくなってしまうことがあります。
JENは、子どもたちが手洗いに関心を持てるようなイベントを企画し、開催しました。JENスタッフは、正しい手洗いの方法を説明し、衛生に関する啓発を行いました。宗教指導者により、イスラム教の聖典でも、衛生や、手洗いについて説かれている事を紹介し、コミュニティの手洗いについての意識を高める事ができました。
正しい手洗いの仕方を実践を通して学んでいます。
楽しんで学習してもらうため、生徒たちは、手洗いに紐づけた寸劇を披露しました。手洗いをせずに病気になってしまった子ども、医者、先生の役を演じ、石鹸を使った手洗いが病気を妨げる重要な役割を果たす事を、学習しました。また、手洗いや衛生に関する絵を描いてもらい、参加者の前で発表してもらいました。また、衛生に関するクイズに答える事が出来た生徒たちに石鹸を渡しました。
手洗いについて描いた絵をお披露目しています。
11月 4, 2022 教育支援支援物資配布水衛生環境改善衛生教育 | Permalink
2022年8月10日 (水)
地震の影響で、たくさんの方々が避難生活を送っています。
2022年6月22日にアフガニスタン東部のパクティカ県およびホースト県で発生した地震の影響で、被災した地域に住むたくさんの方々が避難生活を余儀なくされています。
JENがこの度調査を行った地区の一つ、ホースト県スペラ地区だけでも1,600以上の家屋が全壊、約4,000の家屋が半壊し、住めない状態となってしまいました。現在被災した方々はテントで生活をしています。
スペラ地区にお住まいのハザーンさんは、地震が発生した時の事を鮮明に記憶しています。息子さん夫婦とお孫さんが崩れた部屋の下敷きとなり、ひどい怪我を負いました。必死で助けを求めましたが、村全体が崩壊しており、近所からは誰も助けに来る事が出来なかったとの事です。
地震の影響を受けた地域は、山岳地帯にあり、安全な飲み水を確保するための基本的なインフラが整っていません。学校も遠くにしかないため、殆どの子どもたちは通うことができません。また、標高も3,000m前後と高く、9月から雪が降り始め、冬の気候は非常に厳しいそうです。この地域では、普段、家畜を売ったり、冬の間はその肉を干し肉にして蓄えたりしています。ですが、被災地の家畜の多くは、瓦礫の下敷きになってしまい、その死骸の撤去すらできていない状態です。
そんな中、一刻も早く、被災した人びとの生活を支えるために、JENは、各ご家庭の状況に合わせて、必要なものを購入できるよう、多目的現金(多目的な用途に使用可能な現金)を配布いたしました。これにより、1世帯当たり約2カ月の食糧、衛生用品、厳しい冬を乗り切るための物資、教育に必要なものなどを購入することができます。引き続き、状況をお伝えいたします。
山岳地帯にある地震の影響を受けた地域です。
家屋が全壊してしまい、瓦礫の撤去が課題となっています。
地震発生後、避難しているテント内に生活に必要な物が収まりきらず、屋外に置かれています。
8月 10, 2022 支援物資配布緊急支援 | Permalink
2022年7月 4日 (月)
今年2度目の食糧配布事業が完了しました
昨年8月の政変以降、アフガニスタンでは食糧危機の状態が続いています。ウクライナ侵攻の影響もあり、食糧価格が更に高騰し、人びとはますます厳しい状況に追いやられています。
そのような中、6月19日に、今年2度目となる食糧配布の事業が完了しました。パキスタンとの国境に位置するナンガルハル県に暮らしている、特に脆弱な状況に置かれた合計1,200世帯の方々に、2か月分の食糧パッケージをお渡しすることができました。
国連は、人口の半数以上に当たる2,280万人が深刻な飢餓に直面し、人道的ニーズが記録的レベルに拡大すると警告しました。また5歳未満児の半数に当たる320万人が年末までに急性の栄養不良に陥る危険性があると言われています。そのような中で、特に脆弱な1,200世帯の方々を特定するのは、困難を伴いました。妊娠中・授乳中の女性がいる世帯や、女性が世帯主の世帯などの基準を設け、現地で活動する他の支援機関とも密に調整をしながら事業を進めました。
事業が完了した直後の6月22日未明、アフガニスタン南東部を強い地震が襲いました。犠牲者は既に1,000人を超えていると報道されています。この地震で被災された人びとを支援するため、ジェンは現地に入って状況調査を開始しています。情報が入り次第、報告いたします。みなさまのご支援をよろしくお願いいたします。
実際にご家庭を訪問して状況を確認しました。
食糧パッケージを受取った女性とその息子さん
7月 4, 2022 支援物資配布 | Permalink
2019年9月30日 (月)
ゆめポッケが、パルワン県チャリカの町に到着
2005年からJENがアフガニスタンパルワン県で続けているプロジェクト、ゆめポッケ。
おもちゃや文房具を詰めた‘ゆめポッケ’が、今年も日本からパルワン県チャリカの町に到着しました!
9月 30, 2019 支援物資配布 | Permalink
2019年5月31日 (金)
ゆめポッケを受け取った少女とその親御さん
2019年4月にゆめポッケの配布をアフガニスタンパルワン県内にて実施いたしました。
配布後、インタビューが出来ました。
ゆめポッケを受け取った小学2年生の女の子とその父親
父親は、チャリカ市場の店の販売員をしています。
村の大多数の人は貧しく、彼もその一人だと言っています。
給料がとても少ないので家計は厳しく、子どもの勉強に必要な文房具やバッグを買ってやることができません。また勉強を続けさせるために友達や親戚に借金をしなくてはなりません。
子どもにはたくさん勉強をして、国のために貢献できる人になってほしいと思っています。
女の子も男の子と同様に教育を受けるべきであり、女の子を高校に行かせないのは良くないことだと考えています。
彼は村の近くに小さな農地を持っていますが、もし子どもの教育のために必要なら、その土地を躊躇せず売るつもりです。
今日、子どもがゆめポッケを受け取りました。彼女の喜びようは言葉になりません。
彼女は元々学校や勉強が大好きですが、ゆめポッケをもらって、もっと好きになるでしょう。
日本はとても安全な国だと知っていますし、人々はとても親切でフレンドリーだと聞いています。JENの日本人のスタッフの方々とは10年前にチャリカでのミーティングでお会いし、とても印象に残っています。私の子ども、そのクラスメート、そしてすべてのアフガニスタン人を代表して、私達のことを忘れないでくださっている日本とその子どもたちに感謝いたします。
5月 31, 2019 支援物資配布 | Permalink
2018年3月16日 (金)
困難にある人びとを支援するということ
アフガニスタンは2001年のタリバン政権崩壊後、政治・経済・社会サービス面の復興の途上ですが、いまだ長きにわたって紛争に苛まれています。現在も250万人の人びとが難民として国外に滞在しています。
中にはタリバン政権以前から長年、パキスタンやイランといった隣国に暮らしてきた人びともいます。しかし、これまで100万人以上の人びとが、土地や家を失い若い世代にとっては馴染みがない「故郷」に戻っています。何とか生活を立て直そうとしますが、中には紛争により国内の別の場所に避難せねばならなくなる人びともいます。
こうした人びとへのささやかな支援として、JENは1,000世帯の他国から帰還した人びとに水タンク・プラスチックシート・台所用品といった物資を提供しました。また、300世帯の帰還した人びと、国内で避難を余儀なくされた人びと、彼らを受け入れているコミュニティの人びとに衛生啓発を行い、約800世帯の人びとを対象に井戸を建設しています。
このような支援は大河の一滴かもしれません。しかし、誰もが取り残されたと感じたり、この世は地獄以外の何物でもないと悲観したりしてはなりません。人びとを取り巻く状況がたとえ彼らを押し流したり溺れさせようとしたりする大きな流れのようなものであろうと、私達が協力して大きく手を広げ、あたかも強靭な網のように彼らを迎え入れることができるはずです。
シニア・プログラム・オフィサー
中嶋 秀昭
3月 16, 2018 井戸修復・建設支援物資配布衛生教育 | Permalink
2017年5月 2日 (火)
【緊急支援】帰還民の少年:「しっかり勉強してお母さんの夢をかなえたい」
アフガニスタン東部ナンガハル県チャパーハー地区でもJENはパキスタンから帰還した人びとに生活物資を配布しましたが、こうした人びとの中に14歳と9歳の息子をもつ女性がいました。私達は家族が物資を運ぶのを手伝いました。女性の名前はディル・ジャンさんと言います。
【生活物資を受け取る手続きを行うディル・ジャンさん(2017年4月22日)】
【生活物資を運ぶディル・ジャンさんの息子たちとJEN職員(2017年4月22日)】
ジャンさんは言います。「私たちはパキスタンでそれなりの暮らしをしていたのですが、去年の8月にアフガニスタンに戻りました。その3ヶ月後に夫が亡くなったのです。息子が3人います。長男は結婚して離れてしまったので、残り2人の子どもたちがいるのです。」
彼女はまた生活物資を受け取ったことで生活はよくなるという期待を述べました。そこへ彼女の14歳の息子が会話に入り、彼が通っている学校に校舎が必要だと言いました。
このような子どもが自身や人びとが必要なものをしっかりと捉えていることは興味深い驚きでした。そこで彼に話しかけると、名前をハデシュラと言い、6年生だと答えました。
【JEN職員と話すハデシュラ君(2017年4月22日)】
彼は言います。「会話に割って入ってごめんなさい。でも、僕にも聞いてもらえるかなって思って。お母さんはいろんなものが必要だって言ったよね。お父さんがいないけど家族が6人もいて、お母さんが服を縫ってお金を稼ぐってどれだけ大変か分かる?」
「せっかく来てくれたのに失礼な態度でごめんなさい。でも、僕が通っている学校に校舎があったらいいなと思ったんです。できたら実験室やパソコン練習室もあったらいいのだけど。僕はしっかり勉強して高校に行って、大学に入りたいです。」
「本当に夢みたいだけど、医者になってみんなの役に立ってお金を稼ぎたいんだ。これはお母さんの希望です。」
ハデシュラの学校には校舎がなく、生徒は粗末なマットを壁の影に敷いて勉強しています。9時には日差しがとても強くなり、授業が続けられなくなります。
【現地の学校の様子】
「これが僕らの日常です。もし、できることなら実験室やパソコン練習室はなくても、せめて校舎が欲しいです。」と彼は要望しました。
JENアフガニスタン
プロジェクトマネージャー
ハミードラ ハミッド
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JENでは、皆様からのご寄付を受け付けています。ご協力をよろしくお願いします。
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5月 2, 2017 支援物資配布緊急支援 | Permalink
2017年4月21日 (金)
【緊急支援】アフガニスタン、ナンガハル県の帰還民へ、支援物資を配布しています
パキスタンには、アフガニスタン難民が約200万人暮らしていると言われています。そのうちの約60万人が、昨年からアフガニスタンへ強制的に帰還せざるを得ない状態です。
その多くは、家財を売り払って現金を確保し、なんとか帰還しました。しかし、ほとんどの人は長くて30年以上、パキスタンで避難生活をおくっていたため、もはや、アフガニスタンには身寄りがない、定住できる場所や仕事がない、など、厳しい生活状況に置かれています。
JENは、そうした帰還民1,000世帯に対する生活物資配布などの緊急支援を、3月からナンガハル県にて行っています。支援物資は、例えば生活用水を貯蔵するタンクや衛生用品などです。現在、約600世帯への配布を完了しました。
配布は、まだまだ続きます。
【帰還民の住まい(テント)】
【帰還民のトイレ】
【帰還した人びと】
【物資を受け取った人びと】
【障がいがある人も物資を受け取りましたが、職員が運ぶ手伝いをします】
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4月 21, 2017 支援物資配布緊急支援 | Permalink
2017年3月 3日 (金)
【緊急支援】 パキスタンからアフガニスタンに強制的に帰還した人たちへの緊急支援を始めました
パキスタンから強制的にアフガニスタンに戻った人の数は、62万人以上と言われています。(*)
このたびの緊急支援では、帰還民1,000世帯を対象に、ジャララバードにて生活用品をパッケージにした支援物資の配布を行います。現在、配布に向けて調整中です。
JENでは、このたびの緊急事態への対応に、ご寄付を受け付けています。
(*) UNOCHA(2017年1月29日). Afghanistan: Refugee Crisis Situation Report No. 6 (as of 29 January 2017)
3月 3, 2017 支援物資配布緊急支援 | Permalink
2016年9月 1日 (木)
チャリカでのゆめポッケ配布
ゆめポッケ配布の目的は、紛争により引き起こされる貧困に苦しむ子どもたちを喜ばせ、勇気づけることにあります。
ゆめポッケはただの物資配布ではなく、子どもたちを励ますメッセージや世界平和を祈る人々の気持ちを乗せています。
今年は、パルワン県の8校の1~3年生5,096名の生徒に対して、ゆめポッケを配布しています。
子どもたちは、バッグを開けると、おもちゃなどをみて大興奮していました。お互いにバッグの中身を見せ合いながら「こんな人形が入ってた!」「色鉛筆が入ってた!」などと言ってはしゃいでいました。
ミル・アリ・アフマド・シャヒード女子学校2年生のマディナは、とても興奮して言いました。
「テディベアを持つのを私はずっと夢に見ていたの!お父さんにお願いしたのだけど、難しいと思ってた」
そして彼女は、JENに対し、夢を現実のものにしてくれたことをと感謝していました。
【ゆめポッケを受け取ったマディナ】
ホフヤン・シャリフ男子学校では、ハリスという生徒に会いました。彼は、トランペットと笛のおもちゃで遊んでいました。
彼は「家族以外にも自分のことを愛してくれて、ゆめポッケのようなものを送ってくれる人がいると知ってとても嬉しい」と言っていました。
ずっとこのようなおもちゃは欲しかったけれど、残念ながらチャリカでは手に入らないそうです。
ハリスはまた「僕も、いつか世界中で必要としている子どもたちのために、おもちゃや文房具を買って送ることができたらいいなと思う」と話してくれました。
【トランペットのおもちゃを受け取ったハリス】
【ゆめポッケを受け取ったホフヤン・シャリフ男子学校の生徒たち】
JEN アフガニスタン 現地スタッフ
ズヒラ・アフシャル
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9月 1, 2016 支援物資配布 | Permalink
2016年6月 2日 (木)
事業参加者の声(今年2月に終了した地震被災者支援事業)
氏名:ケダム・バイ
年齢:47歳
村:フムバック
メッセージ: 昨年の春に起こった洪水で、谷にあった自宅は全壊しました。大きな村に新しい家を建て、こちらに生活基盤を移そうとした矢先の10月、地震が発生し、新居の2部屋が倒壊するという事態になりました。
これらの災害はいずれも私にとって悲劇でしたが、誰の助けも得られなかった昨春と違い、今年はJENの皆さんをはじめとする複数のNGOより、食料品や日用品、加熱材料などの支援をいただきました。
加熱材料のおかげで私や村の皆は安全で暖かい冬を過ごすことができ、JENに感謝しています。
【地震により大きな被害を受けたケダム・バイさんの自宅】
【JENが支援した加熱材料を使うケダム・バイさんと子どもたち】
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6月 2, 2016 支援物資配布緊急支援 | Permalink
2016年3月10日 (木)
2015年 JENの活動を振り返って
JENは以前からアフガニスタンの支援を続けており、現在はパルワン県にて活動しています。
パルワン県の2地区において水衛生施設と学校施設を3校で建設、これにより2,354人の生徒と72人の教師が、設置された施設を利用することができるようになりました。
このほか、生徒たちの衛生習慣を改善することを目的に、チャリカ地区の20校に在籍する31,952人の生徒、1,046人の教師、118人のムッラーと呼ばれる地域の指導者を対象に、衛生に関する授業や衛生教育研修を行いました。ムッラーを通じて、礼拝のためにモスクを訪れる人々に衛生知識が普及していくことが期待されています。
また、衛生知識の自発的な普及を目的に、21校において学校管理委員会を設立し、研修を行いました。同時に、低学年の子どもたちを中心に、モバイルシネマという映像を用いて、より分かりやすく効果的な衛生教育活動を行いました。
【生徒がモバイルシネマを見た後、質問に答えている様子】
衛生支援のほか、ゆめポッケ事業を通じて、文房具やおもちゃなどをアフガニスタンの子どもたちに配布しました。今年度はチャリカ地区の17校中5,090人に配布を行いました。これを通じて、生徒の学習意欲を刺激し、教育の質を向上させることが期待されています。
【ゆめポッケを受け取った生徒たち】
ほかに、昨年起きた大地震の被災者への越冬物資の配布も行いました。厳しい冬を乗り越えるため、バダフシャン県キシュム地区にて625被災世帯に、バグラーン県にて235被災世帯に、物資を配布しました。
【配布された越冬物資】
【物資配布後の避難民への聞き取り調査の様子】
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3月 10, 2016 学校修復・建設支援物資配布衛生教育 | Permalink
2016年2月25日 (木)
ゆめポッケを受け取った少女からの手紙
私はハディッサ、世界中の他の女の子と同じような女の子です。でも、私はバービーちゃんの顔を見たこともなかったし、鉛筆一式がどのようなものかも知らなかったし、ノートを2冊持ったこともありませんでした。私はもし人形や、たくさんの鉛筆、ノートを持っていたら、といつも心の中で願っていました。
ある朝、いつも使っている細い紐で本を束ね、穴だらけの制服を着ました。犬と一緒にぶどうの木やしげみを通って新しい学校へ歩いていきました。学校の庭にはたくさんの花が植えられていて、水が絶え間なく流れています。犬は、校舎の隅に居場所を見つけて、学校が終わるのを立って待っていました。
長い廊下の左側の2番目の教室に入ったら、先生はもう教室にいて、授業をしていました。授業が終わった後、先生は「驚くようなことがあるから待っているように」と言いました。
私たちが外で遊ぶ時間がなくなってしまうことを残念に思いながら待っていたら、2人の男性が教室に入ってきました。生徒は皆、彼らのことが誰だかすぐにわかりました。なぜなら、彼らは以前ビデオを持ってきて、「石けんで手を洗っていますか?」と尋ね、歯を磨くようにと念を押したからです。
そして、彼らは教室に段ボール箱を持ってきて、小さな色とりどりの袋を取り出し、「これは『ゆめポッケ』というものだ」と言いました。私はその中に何が入っているのか知りたくてたまりませんでした。先生が、「ハディッサ、君の袋を開けてごらん」と言いました。私が最初に袋を開けることになり、ゆっくりと袋を開け始めました。
なんとまあ!
袋の中には、色鉛筆一式、ペン、鉛筆、ハンカチ、コップが入っていました。小さな人形が5つも入っていて、先生は女の子の名前はバービーで、小さな鹿の名前はポーだと言いました。また、何種類かのノートや、私は読めないけれど英語で何かが書かれているカラフルなカードもありました。すると、ゆめポッケを持ってきてくれた人が、カードを持って読んでくれました。
「日本から愛を込めて。いつか平和になり、教育が受けられますように」というメッセージが書かれていました。
私の夢は全て叶い、落ち着いていられませんでした。先生は私が嬉しくないから泣いているのだと思いました。私が泣いていたのは、遠くの誰かが私の夢に気づいてくれて、私の夢を全部かわいい袋に詰めて送ってくれたからです。私がもらったのは単なる袋ではなくて真心です。
日本の親友の皆さんへ、心を込めてこの手紙を送ります。私がアフガニスタンで皆さんのことを想っていることを、覚えていてくださいね。
【ゆめポッケを開けて色鉛筆の束を取り出しているハディッサ】
【夢について語るハディッサ】
<以前のゆめポッケ配布の記事はこちらから>
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2月 25, 2016 支援物資配布衛生教育 | Permalink
2016年2月 4日 (木)
越冬への不安を軽減してくれた物資配布
<カリファ・アジズさんの話>
ご承知の通り、アフガニスタンで大きな地震があり、バダフシャン県は甚大な被害を受けました。
地震があった時、私は日雇い労働者として首都のカブールにある建設会社で働いていました。家族に電話をかけて安否を確認しようとしましたが、接続状況が悪いためつながらず、非常に心配しました。しかし、数時間後に娘から、自宅は崩壊してしまったものの家族は全員無事だという報告を受けることができ、神様に感謝しました。
翌日、私は集落に戻って、義理の姉の家に避難していた家族と再会することができました。しかしその翌日には、キシュム地区のバザールで見つけた借家に家族と移動しなければなりませんでした。家を失って愛着のある村を離れ、これほど寒い冬を借家でしのがなければならないのはとても苦しいです。
そのような中、この冬を乗り越えるために薪や石炭、ストーブなどの越冬物資を配布してくれたJENにはとても感謝しています。私だけでなく地震の被害を受けた他の人々も、配布を受けられたことに感謝していました。
今は越冬することへの不安はありません。しかしこの先、崩れてしまった家を再築しなければなりませんが、そのための資金を捻出することができません。誰かからお金を借りて、再築を始めようと思っています。
地震被害者に対して支援をしてくださったJENには改めて感謝申し上げるとともに、自宅再築についても支援していただけたら嬉しいと思っています。
【カリファ・アジズさんと子どもたち】
【JENに越冬物資配布を受けた際のことを話すカリファ・アジズさん】
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2月 4, 2016 支援物資配布緊急支援 | Permalink
2016年1月28日 (木)
物資配布後のモニタリング
【マクドムさん(39歳】
私は、5年前に家族と一緒にイランから帰ってきました。戻ってきた故郷で新しい生活を始めるため、昨年お金をはたいて、2部屋がついたこの家を建てたのです。
新しい家とともに新しい生活が始まり、私は明るい未来へと目標を持って歩んでいました。しかし、今度の地震はその私の目標を土砂の中に埋めてしまいました。家族全員が無事であったことが、せめてもの救いです。
家が壊れてしまったため、現在は兄弟の家の一部屋に仮住まいをしています。JENからヒーターや薪などの物資を受け取るまで、私は自分の家の柱となっていた木材を燃やして暖をとっていました。身を切るような思いでした。物資を配布してくれたJENと日本の皆さまには本当に感謝をしています。
冬を越えたら、また新しく、家を建てるつもりです。その時にも、アフガニスタン政府やJENのような国際NGO団体から、「ふつう」の生活に戻るための支援をいただけたら良いなぁと考えています。
【地震でくずれたマクドムさんの家】
【配布されたヒーターで暖をとりながらインタビューに答えるマクドムさんと、お母さん】
プロジェクトマネージャー
イナヤトラ・ハシミ
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口座番号:00170-2-538657
口座名: JEN
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1月 28, 2016 支援物資配布緊急支援 | Permalink
2016年1月21日 (木)
越冬物資の配布を受けた方へのインタビュー
【ノル・ムハンマドさん(71歳)】
「私は、ストーブや薪、石炭などの越冬物資を私たちの村に届けてくれたJENや日本の人々にとても感謝しています。
先日の地震は私の家を直撃し、塀や部屋の壁が壊れました。自分が死ぬことは怖くはありませんが、2年前に起きた武装勢力とアフガン国軍の衝突により父親を失った孫たちのことが心配でした。
私の家族は11人います。息子の一人は会社に勤務しており、4か月毎に送金してきてくれますが、それが私たち家族の唯一の収入源なのです」
息子さんのことを語ると、ムハンマドさんの顔に笑顔が浮かびました。
「私は、この物資を受け取ったことで、厳しく寒い冬の気候から身を守ることができると安心しました。しかし、自宅再建のための費用を捻出することができないという不安にかられてもいます。
政府や国際NGOが、地震の大きな被害を受けた私たちの集落にシェルターを提供してくれることを切に願っています。シェルターや水衛生環境改善、教育、生計支援、道路や橋などのインフラ整備を必要としています。JENにはこのような支援をして欲しいと、心からお願い申し上げます」
そしてムハンマドさんは、インタビューの終わりに、JENの越冬物資支援に対し、改めて感謝をしてくれました。
【物資配布の際に押印するノル・ムハンマドさん】
【物資を受け取るムハンマドさん】
シニア・フィールドオフィサー
ハミードゥラー・ハミッド
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1月 21, 2016 支援物資配布緊急支援 | Permalink
2016年1月 7日 (木)
準備委員会の活動
地震で被害を受けた人びとに、より迅速で適切な支援を届けるため、JENは、バダフシャンで活動する団体としては初めての試みである、物資配布の「準備委員会」を作りました。
前回のブログでご紹介した通り、「準備委員会」は、4人のスタッフ(JENスタッフ2人、国家災害対策本部職員1人、バダフシャン県職員1人)から成っています。
彼らの仕事は、多岐にわたります。まずは準備段階として、被災地に住む人びとを一か所に集めて事業の説明をしたり、村の住民一人ひとりの身元の確認をして支援に漏れが生じないよう入念なチェックをしたりします。当日の物資配布をスムーズに行うために物資引換券を作成し、それを名簿と照らし合わせながら住民に配布することも彼らの仕事です。その後には、引換券を持ってやってきた住民に、物資を配布します。
バダフシャンの冬は厳しく、雪が降る地域一帯へアクセスすることはたとえ車であっても容易ではありません。そんな中で活動するJENや準備委員会のスタッフに対し、住民の人びとは称賛の言葉を送ってくれます。
支援が届きにくい地域へ足を運び、人びとが納得できる丁寧な支援を届けることで、私たちと地域の距離は縮まっていくのです。
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1月 7, 2016 支援物資配布緊急支援 | Permalink
2015年12月24日 (木)
支援を届ける時に大切なこと
<ワハシ村に住むアブドゥル・ガファールさん(63歳)へのインタビュー>
「3週間前、食糧を配布するためにある団体がこの村にやってきました。私はその時、孫の病院に付き添うために別の街にいました。村へ戻ると、村人たちは全員食糧を受け取っていましたが、私の分はありませんでした。他の村人に話を聞くと「あなたの名前は物資を受け取る人リストの中にはなかったよ」と言われました。
私に食糧を受け取る資格がなかったわけではなく、誰かが私の名前をリストから削除したのか、配布団体がリストの確認を怠ったのかだと思うのですが、支援団体に対する不信感を抱くようになりました。
JENが最初に村に来た時も、私はまた同じことが起こり、物資を受け取れない人が出るのだろうと思いました。
でも、村人に対して大音量のスピーカーで物資配布の説明をしているのを聞いた時、自分は間違っているとわかりました。JENは受け取る人の名前を一人ひとり読み上げたので、私たち村人はリストにもれがないことを確認できました。
それに、一人ひとりの身元を確認して事前に引換券の配布をするなど工夫されていて、必要物資が必要な人びとに確実に届けられるのだと、確信することができたのです。
今はまだ引換券を受け取っただけで物資が手に入ったわけではありません。でも、これだけ透明性の確保された手筈を見ているので汚職もないだろうと安心しています。もしも誰かが「透明性とは何か?」と聞いたら間違いなく「JENのような団体のことだ」と答えます。
あの大きな地震を生き抜いたのですから、これからも長く生きていけたらと思っています。その間に家も建て直して、今までの生活に戻ると思います。でも、JENの、私たち村人への配慮、支援の仕方は絶対に忘れません。これからもらえる物資にも、本当に感謝しています。ありがとう」
アブドゥルさんが話していたように、支援を届ける団体の配慮が欠けていると人びとの信頼を失ったり、住民同士の軋轢を生みかねません。JENはいつでも、透明性を確保した支援を届けるよう工夫をしています。
今回は、4人のスタッフ(JENスタッフ2人、国家災害対策本部職員1人、バダフシャン県職員1人)からなる「準備委員会」を作り、物資を配布する人びとのリストにもれがないか確認し、引換券を配布しました。
総務・ITオフィサー
ワヒード・アフマド
【ワハシ村で、配布対象者確認委員会が物資引換券を配布する様子】
【引換券を手にするアブドゥルさん】
【インタビューに答えるアブドゥルさん】
【地震の被害を受けたアブドゥルさんの家】
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12月 24, 2015 支援物資配布緊急支援 | Permalink
2015年12月17日 (木)
バダフシャン県の地震被災者へのインタビュー
アブダル・ハディさん(41歳)は、被災地調査の際にJENのチームがインビューした人のうちの1人です。
インタビューの冒頭で、私は彼に、この寒い中どこへ行こうとしているのかを尋ねました。
彼は「薪を買いに行くんです。あまりに寒くて、雪が2~3日降り続くかもしれないので。家を再建できたらいいのですが、そんなお金はありません。それに、お金を持っていたとしてももう冬が始まっているので、建設を始めることもできません。だから今、最も大切で自分にできることは、暖かく過ごすことなんです」と答えました。
「私の村は地震で深刻な被害を受けました。私は家も含めて全ての物を失いましたが、家族を含め他の村人たちも無事だったのが嬉しいです。命よりも大切なものはないですから」。
ハディさんは現在、同じ村に住んでいる親戚の家に身を寄せています。
彼の村に住む全世帯150家族を対象に、JENは越冬キットを配布します。JENのプロジェクトがこの冬の間の彼らの困難さを少しでも軽くする助けになることを願っています。
【インタビュー中のアブダル・ハディさん】
【自分たちの村の地震の惨状について語るハディさん】
【地震で倒壊したハディさんの家の様子】
【地震で倒壊したハディさんの家を近くから見た様子】
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12月 17, 2015 支援物資配布緊急支援 | Permalink
2015年9月24日 (木)
2015年、ゆめポッケ配布中
毎年JENは、対象地域の学校へ「ゆめポッケ」の配布を行っています。この配布の主な目的は、支援されるべき子どもたちに笑顔を届けることです。
今年は5,090個のゆめポッケをパルワン県、チャリカ地区の17の学校の生徒たちに配布します。配布は9月8日に始め、10月5日に終了する予定です。学校は、経済的に困っている子どもたちが多い場所から選んでいます。子どもの親たちの多くが作業員や農業の仕事に従事しています。
対象となる子どもたちは、小学校の1年生から3年生です。ゆめポッケの中に含まれているものは、親たちがあまり買い与えることのできない、文房具、色ペン、おもちゃなどです。生徒たちは授業や宿題で文房具やペンを使い、おもちゃで楽しみ、笑顔になることができるのです。
このゆめポッケの配布は、生徒やかれらの親たちにとって、とても価値のあるものです。親たちは、子どもたちが自分たちと同じように教育が受けられない中で育ち仕事に就くのではなく、しっかりとした教育を受けてより良い生活を送ってほしいと願っています。ゆめポッケは、子どもたちが学校から離れていくことの防止にもつながっているのです。
年々ゆめポッケの配布は広がっています。2014年の配布は4,770個でしたが、今年は5,090個になります。JENはこの活動を来年以降も続けていきたいと考えています。
【教室でゆめポッケを配布しています】
【子どもたちは中身の確認に忙しそうです】
【ゆめポッケを受け取ってうれしそうな女の子】
総務・人事アシスタント
フメイラ・ワハブ
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9月 24, 2015 支援物資配布 | Permalink
2015年8月13日 (木)
孤児の子どもたちの幸せと生活の向上
アフガニスタンは30年にも及ぶ紛争に苦しんできました。現在アフガニスタンには34の県があり、パルワン県はそのうちの一つです。パルワン県に住む人々はほとんどが貧しく、彼らの多くはブドウ農園や野菜栽培などの農業に従事しています。
そんなパルワン県のチャリカ地区に、県内で唯一の孤児院兼学校があります。1985年に政府によって設立され、今までに1035人の孤児たちがこの学校から卒業していきました。
現在、6つの県から来た160人の生徒が、この学校に在籍して勉強しています。全生徒のうち2名が女子で、残りの158人が男子です。生徒全員が学校内の宿舎に住んでいますが、現在、学校の建物(宿舎や教室)の状態は決してよいとは言えず、各方面からの支援もなかなか受けられない状況です。
そのような中、2015年6月に株式会社ファーストリテイリング<ユニクロ>様から1760着もの春、冬用衣服の寄贈があり、JENを通してこのチャリカ孤児学校の子どもたちに配布しました。寄贈された衣服はどれもスタイリッシュで質の良いものです。子どもたちは服を受け取るととても興奮し、笑顔でいっぱいになりました。
JENチームは、このような寄贈品のおかげで、子どもたちの顔が生き生きと輝く瞬間に立ち会うことができました。かれらは今までは1着か2着しか服を持っていませんでしたが、これからは着る服を選べるようになったのです。若くてキュートな天使たちのたくさんの笑顔が見られた、素晴らしい時間でした。
孤児学校の校長代理や先生方、そして子どもたちは、JENを通した今回の支援に大変感謝してくれました。そして、これからもサポートしていただけると嬉しい、と話していました。
経理アシスタント
サマール
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8月 13, 2015 支援物資配布 | Permalink
2014年10月 2日 (木)
ゆめポッケを配布しました
ジェンは先日立正佼成会のご支援により、「ゆめポッケ」の配布を実施しました。
ゆめポッケの配布は、長年紛争が続くアフガニスタンで傷付いた子どもの心を癒すため、2005年以降毎年実施されています。
今年は4770個のゆめポッケをパルワン県のバグラム地区、シーハリ地区、スルヒ・パルサ地区の低学年児童へ配布しました。
手作りのきんちゃく袋でできたゆめポッケには、日本の子どもたちが用意した文房具やおもちゃ、手紙などが詰まっています。アフガニスタンの子どもたちには、紛争で家族を亡くしたり、家族が病気やけがでつらい思いをしていたり、生まれ故郷から避難しなければならなかったり、貧困に苦しんだりと、幼いながらも過酷な経験をしている子たちがまだまだ沢山います。ゆめポッケにはそういった子どもたちへの思いやりや励まし、平和への祈りが詰まっているので、ジェンのスタッフは届いたポッケをとても大切に扱います。ポッケを配布した時の子どもたちの笑顔を見るのは本当にうれしいもので、貧しい暮らしをしている家庭に、幸せと喜びをもたらすものだと思います。
私が強調したいのは、幸せはみんなで分かち合うものだということです。自分の幸せは、自分とつながるほかの人たちの幸せによってもたらされ、自分の幸せは周りの人にも伝わっていくのです。この幸せの波及は、3人先の知り合い(たとえば友達の友達の友達)までつながっていくといわれています。幸せを求めることは自己中心的に何かを求めることではなく、実際は周りにいる人のために何かをすることなのだと思います。ゆめポッケを子どもたちへ渡すことによって得られる自分の中の幸せな気持ちは、ほかのことでは得られないものです。
最後に、受け取った子どもたちからの声もご紹介します。
「先生から、ある団体が僕たちにプレゼントを届けに来ると聞いていたので、皆本当に楽しみに待っていました。僕は待ちきれないぐらい楽しみにしていました。ゆめポッケを受け取って、僕の夢はかないました。本当に素敵な贈り物です。これから毎日学校に通って、勉強を頑張ろうと思います。素晴らしい贈り物をありがとうございました!」
(ナジブラ君、12歳)
「本当に夢のような贈り物です。ゆめポッケには、人形やポケットティッシュ、ノート、ペン、鉛筆、ボール、消しゴム、鉛筆削りなどが入っていました。これから人形で遊んで、文房具は学校で使おうと思います。本当にうれしいです。ありがとうございます!」
(ズバイダさん、8歳)
ジェンイスラマバード事務所 会計アシスタント サマル・シャキル・ブット
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10月 2, 2014 支援物資配布 | Permalink
2014年9月18日 (木)
バグラーン県での洪水
アフガニスタンの80%は山岳地帯であり、それが洪水が頻繁に起こる理由にもなっています。山間部での洪水は毎年、農地や建物、自然資源に深刻な被害をもたらし、人々の命を奪います。
近年、アフガニスタン北部の洪水の原因は、季節的降雨ではなく、日常生活に必要な木を手に入れるための村人による森林の伐採や、土地の乾燥が原因となっています。
アフガニスタンで洪水の被害を受けやすいのは、洪水の通り道に家を建てた人たちです。かれらは洪水のリスクを認識しておらず、深刻な景気悪化が理由で、やむを得ずに山の斜面や丘に家を建設してしまったのです。
今年の洪水は、バグラーン県においてこれまでで最も大きな被害をもたらしました。中でもグザルガ・ヒ・ナウ地区は最大の被害を受け、村の民家は破壊され、数百名の死者が出ました。
現地の人に話を聞いたところ、グザルガ・ヒ・ナウ地区の長老のカシームさんは、「洪水で女性や子どもを含む多数の人が亡くなり、家屋も破壊された。災害から生き延びた村人たちは野外で暮らしていて、支援を必要している」と説明しました。
【カシームさん】
現在、被害を受けた人々に支援を提供している機関のひとつがジェンです。ジェンは特定非営利活動法人ジャパン・プラットフォームの助成と皆様の支援を受け、バグラーン県の被災者へテントを配布し、洪水防壁を建設しました。
同じ村出身で、家を失ったグル・アガーさんは、日本からの支援に感謝の気持ちを表し、「次回災害が発生した時に備え、洪水防壁を整備してくれたことに感銘を受けた」と言って下さいました。
【グル・アガーさん】
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9月 18, 2014 支援物資配布緊急支援 | Permalink
2014年7月24日 (木)
困難を乗り越え届ける支援
ジェン・アフガニスタンチームは7月上旬から、洪水により大規模な被害が出たバグラーン県のプリ・フムリ地区において新事務所の準備、スタッフの採用、そして物資の調達を進め、事業活動を開始しました。
バグラーン県では、グザルガ・ヒ・ナウ地区においても6月に鉄砲水が発生し、大規模な被害が出ています。この鉄砲水の被災者へ支援を届けるため、ジェンは既に事業地での活動を開始しました。
現在はラマダン(断食)期間中のため、1日のうち16時間以上は食べることも水を飲むこともできない時間が続きます。活動中、私たちはサハリと呼ばれる朝食を夜明け前の3時にとり、グザルガ・ヒ・ナウへニーズ調査と物資配布の対象者特定作業のため、事業地へ向かいます。事業地はプリ・フムリの事務所からとても離れているので、早い時間に出発する必要があるのです。
プリ・フムリの事務所からグザルガ・ヒ・ナウへの道のりは険しく、アスファルト舗装のない凸凹の道で3つの地区を通過する必要があります。道の状態は鉄砲水によって更に悪化していました。
先日は、事業地に向かうため5時間半かけて途中にあるプルフィーという名の丘にたどり着いてみると、道路が塞がっていました。この丘の標高は約2871mです。チームの中では、この丘を越えるのは非常に困難なので引き戻したほうが良い、と言う声も出ました。しかしチーム皆で話し合い、ここまで来たからには、進むべきだと決断しました。そして無限軌道トラックが来るのを待って、移動を続けました。
更に数キロ進むと、また道が塞がれていました。それでも、チームリーダーを中心に励ましあい、やっと事業地にたどり着くことが出来ました。
いくつかの村は鉄砲水によって完全に壊滅状態となっており、人々は従来の生活を取り戻すために、住まい、食料品、生活用品、現金、そして家畜を必要としています。ジェンは地域で最も脆弱な立場にある人々を支援していくため、活動を続けていきます。
※この活動は、支援者の皆さまおよび、特定非営利活動法人ジャパン・プラットフォーム(JPF)の協力により実施しています。
ジェン アフガニスタン シニア・フィールド・オフィサー
ハミドゥラ・ハミド
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7月 24, 2014 支援物資配布緊急支援 | Permalink
2014年6月12日 (木)
バダフシャン州アブ・バリク村:被災地の子どもたち
前回お伝えした通り、バダフシャン州のアブ・バリク村では、地滑りによって大量の土砂が丘の斜面から下の谷へ落ち、村人たちの家を飲み込みました。
ジェンアフガニスタンチームは地滑り被災者の方々へ、衛生キット、手洗い石鹸、燃料缶、乳幼児用の哺乳瓶と粉ミルクを配布しました。
物資配布中、私は他機関から提供された物資の上に座っている子ども達を見かけたので、何をしているのかたずねました。子どもたちはジェンの物資配布場所を指さし、親が支援物資を受け取ってくるのを待っているのだと答えました。子どもたちのうち、マリアムという女の子とタヒールという男の子は、紙にペンで何かを書いている様子でした。
私はマリアムに今回の災害と物資配布に関して、話を聞きました。
マリアムは地すべりが起きた時、家族と共に結婚パーティーの会場にいて、突然大きな騒音と村人たちの騒ぎ声が聞こえたので、皆で建物の外に出たそうです。自分の家のほうを見ると、完全に土砂に埋もれていて、恐怖とショックで声が出なかったといいます。
マリアムは学校に行くのが大好きなので、早く家と校舎が修復されてほしいと言いました。また、日本の支援者の方々へとても感謝しているとのことでした。
次に、私はタヒールに何をしているか聞きました。タヒールは笑顔で、「この紙に数字を書いているんだ」と答えました。
私にとって、支援物資配布の真っ最中に、集まった大勢の人に混じって子どもたちが忙しそうにペンで紙に何か書いている様子はとても驚きの光景でした。アブ・バリク村の子どもは、本当に学校が好きで、この災害の中でさえ、よりよい将来のために勉強を頑張っているようです。
ジェン・アフガニスタン事務所
シニア・フィールド・オフィサー
ハミドゥラー・ハミッド
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6月 12, 2014 支援物資配布緊急支援 | Permalink
2014年5月29日 (木)
バダフシャン州地滑り被災者緊急支援
2014年5月3日に、バダフシャン州は大規模な洪水と地すべりに見舞われました。
4月下旬から発生した洪水により、アフガニスタン北部の97地区が被災しました。UNOCHA(国連人道問題調整事務所)によると、洪水と地すべりによって、アフガニスタンでは現在確認されているだけでも675人が亡くなったとのことです。
このうち、もっとも悲惨な災害に見舞われたのはバダフシャン州アルゴ地区で、1回の地すべりで少なくとも503人もの人が亡くなりました。その地滑りによる被災規模は甚大で、緊急の支援が必要でした。
JENは2001年からアフガニスタンで活動しています。今回の緊急事態を受け、支援者の皆様からのご支援により現場へ現地スタッフのチームを送りました。
到着後、まずUNAMA(国連アフガニスタン支援ミッション)や他の機関と調整を行い、被災地域を訪ねて調査を行いました。現場調査とUNAMAからの情報から、被災者は食糧と食糧以外の物資についても緊急で必要としていることがわかりました。インフラも広範囲にわたりダメージを受けており、衛生状態の悪化も差し迫った問題でした。多くの援助機関が、シェルターの確保などに集中していたため、JENは必要な物資配布の対応を行うことに決めました。
対象となったのは、地滑りが発生したアブ・バリク村の850世帯です。調査結果をもとに、JENは衛生キット、哺乳びん、粉ミルク、手洗い用せっけん、燃料缶などを調達し、5月14日に配布しました。
衛生キットは被災地においても衛生的な生活を確保できるよう配布されました。また、十分に行き届いていなかった哺乳びんと粉ミルクは、被災したコミュニティにとても喜ばれました。被災者の話によると、母を亡くした乳幼児がたくさんいるとのことで、今後が心配されます。
JENは現在、引き続き洪水・地滑り被災者の支援を実施するため、2回目の調査を行っているところです。
ジェン イスラマバード事務所
アフガニスタン事業シニア・プログラム・アシスタント
ハニフ・カン
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5月 29, 2014 支援物資配布緊急支援 | Permalink
2013年9月26日 (木)
今年もアフガニスタンの子どもたちへ「ゆめポッケ」を届けました
先日、8年目となる「ゆめポッケ」の配布を無事完了しました。今年は、アフガニスタンのパルワン県スルヒ・パルサ地区、シーハリ地区、そしてバグラム地区で、学校35校の1年生から3年生までの児童4952人に、ゆめポッケを配布しました。
日本の子どもたちが、手作りのポッケにおもちゃや文房具などの沢山のプレゼントを詰めた「ゆめポッケ」。配布対象地域の子どもたちは、経済的な理由からこのようなものが日頃自由に入手できない状況にあります。日本の子どもたちからの大切な贈り物をアフガニスタンの子どもたちにお届けした様子を紹介します。
【8月17日配布、マコラ女子学校(スルヒ・パルサ地区)】
【8月18日配布、ダーノ女子学校(スルヒ・パルサ地区)】
【8月24日配布、サロキ女子中学校(スルヒ・パルサ地区)】
【8月26日配布、ナヒード・シャヒード女子高校(スルヒ・パルサ地区)】
【ゆめポッケの配布が行われたシーハリ地区ダハン・ラバット女子高校の教員、ナイマトゥラさん(39歳)】
「ゆめポッケの配布によって、生徒は毎日登校して授業を受けたいと思うようになり、就学率の向上につながったように思います。日本の皆様、どうもありがとうございました。」
【ゆめポッケを受け取った、ヤサミンさん(スルヒ・パルサ地区ハズラット・ザイナブ・ロランジ女子高校、2年生、8歳)】
「この様な素敵なゆめポッケをもらうことができ、とても嬉しいです。私が大好きな可愛いぬいぐるみが入っています。頂いたもの全て大切に使います。どうもありがとうございました。」
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9月 26, 2013 支援物資配布 | Permalink
2003年5月 1日 (木)
越冬支援物資配布事業報告
5月 1, 2003 支援物資配布 | Permalink
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2003年4月10日 (木)
寒い冬に備えて毛布を配布
昨年12月に、アフリカに毛布をおくる運動推進委員会様からご寄付いただいた毛布9,642枚の毛布配布事業が、パキスタン北西辺境州内にある3つのアフガン難民キャンプで今年の1~3月にかけて実施しました。その完了報告をお届けします。
◆実施期間: 2003年1月~3月
◆実施場所: パキスタン北西辺境州内、3アフガン難民キャンプ(アスガロ、バスー、コッカイ)
◆実施対象者: 上述の3つのキャンプへ最近移動して来たアフガン難民4,673家族
対象家族の多くは、これら難民キャンプ近郊や、ペシャワールで避難生活をしていましたが、パキスタン政府の指示によって、最近難民キャンプ内へ移動してきました。また、キャンプ内での住む場所は、テントや泥でできたにわか作りのシェルターで、人々は越冬物資をほとんど持っていませんでした。
【事業目的】
難民キャンプで厳しい生活を強いられているアフガン難民の人々へ、毛布を越冬の一助としていただくことが目的でした。毛布は、母国アフガニスタンへの帰還の際にも、様々に有効利用されます。
【背景】
2002年春より開始された帰還促進キャンペーンによって、隣接するパキスタンなどの国から多くのアフガン難民が母国へと帰還しました。しかし、アフガニスタンの政情は今も不安定なうえ、治安も回復したとは言えません。こうした状況のもと、今も多くのアフガン難民が生命の危険を避け、パキスタン内に留まっています。その数は、パキスタン北西辺境州にある9つの難民キャンプだけでも、昨年9月中旬の調査で90,713人(16,230家族)となっています。
難民キャンプで長く避難生活を送っているアフガン難民は、一般的に泥でできた家に住むような定住型の避難生活を営んでおり、ある程度は安定した生活環境にあると言われています。しかし、今回支援を行った難民キャンプは、2001年以降に出来たもので、生活物資は不足しています。特に、最近キャンプ内へ移動を余儀なくされた難民の生活環境は極めて劣悪な状況で、厳しい冬を乗りきるのに必要な支援を提供することは緊急な課題となっていました。
【事業実施】
実施にあたっては、混乱を避けるために、一度に多量の毛布を配布することを避け、少量の毛布を幾つかの場所で数回に分けて配布するように配慮しました。対象者が重複して受領することがないよう、また配布記録サポートのため、他の関係機関の協力を得て、支援を効率的かつ安全に実施することに徹しました。配布終了後も、毛布が確実に特定された人々へ届いているかどうか、無作為抽出で確認をしました。
【成果】
必要とされていながら、絶対的に不足していた難民キャンプで、毛布が行き渡っていなかった難民家族全てに、公平に、短期間でご寄付いただいた毛布を配布することができました。これは辛い状況の中、厳しい冬を越さねばならない人々への大きな支援となりました。
「アフリカに毛布をおくる運動推進委員会」様、そしてJENのアフガン難民支援をサポートしてくださっているみなさま、どうもありがとうございました。
【キャンプ別対象家族数・配布数】
アスガロ・キャンプ → 1,534家族
5名以上で構成される家族へは、毛布3枚の提供
5名以下で構成される家族へは、毛布3枚の提供
バスー・キャンプ → 1,009家族
5名以上で構成される家族へは、毛布3枚の提供
5名以下で構成される家族へは、毛布3枚の提供
コッカイ・キャンプ → 2,130家族
1家族に1枚の毛布提供
しかしながら、難民キャンプ全てと言うわけではありません。まだまだ支援は必要とされているのが現状です。
4月 10, 2003 支援物資配布 | Permalink
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2002年7月17日 (水)
Non Food Item(食糧以外の生活必需品)配布
アフガニスタン近隣諸国や国内他地域から、現在、多くの人々が『我が故郷』を目指して帰還を進めています。しかし、そのほとんどの家族が家財道具もなく帰還して来た人々であり、中には住む家もなく、木の下で野宿生活をしている家族もあります。配布場所は、見るものすべてが破壊しつくされているといっても過言ではなく、生活の糧となる仕事がほとんどない状態です。
【配布場所】
多くの人々が帰還してきているショマリープレーンと言う場所の一角で、カブール州に属するミルバチャコ(Mier Nacha Kot)地区。
【配布日時】
6月18,19、20日、及び6月23、24日の5日間
【配布にあたって】
JENでは、特に他団体から支援を受けておらず、中でも女性を家長とする家庭、収入を得ることが容易でない老人、戦争被害で身体的ハンディを負った家族をこの配布の対象にしました。
【配布支援物資】
●JENファミリーパッケージ(食器、調理器具、ストーブ、ござ、毛布、水用ポリタンク、ランプなど):390家族分(2,340名対象)
●JENキッチンセット(食器、調理器具、ストーブなど):920家族分(5,520名対象)
●靴:1,515家族分×3(4,545名対象=1家族あたり3足の大人用靴)
●子供用靴:1,500足
●JENチルドレンキット(子供服セット、ソックス、帽子、靴など):905個
【配布の様子】
生活環境が非常に厳しいせいか、また、多くの人々に対して支援を行ったことなどから、引き換え券を配り、数量が確保されていることを説明しているにも関わらず、多くの人が配布場所に殺到したため、一時配布の中止等の処置を行い、混乱を避け、より良い支援配布と安全確保に努めた。その後、現地の寄り合いグループのメンバーと地区長の協力のもと、配布前に各村落ごとに分かれることによって、配布場所に人が殺到することを避け、順序良く配布支援が継続された。
印象深かったことは、支援配布受領に訪れた人々の中に多くの子供たちの姿があったことである。一人一人の名前が呼ばれ、配布場所へ向かう訳ですが、家長の代表として大人に混じって受領を完了する小さな姿に胸が詰まる思いであった。その小さな姿に対して、いたいけなものを感じたことと、この地域が非常に辛い現実に直面していることが容易に想像されたため、言葉では表現しづらい辛い思いを感じた。また、成人男性の中には、片足を無くしてしまった人の姿も多くあり、この地域がまさしく過去5年間の戦争被害を受けた激戦地であったことが容易に理解された。
来週には、カラカンというショマリープレーンの一角にある、パルワン州チャリカーにより近いカブール州内北部に属する地域での支援配布を予定している
7月 17, 2002 支援物資配布 | Permalink
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2002年5月 2日 (木)
42の村、90%家屋が地震により破壊
アフガニスタン北東部バグラン州ナハリン地区で3月25日夜から26日午後にかけて 起きた地震は、紛争後ようやく復興への道を歩み始めたアフガニスタンの人々の心と 生活に大きな衝撃を与える結果となってしまいました。
JENでは地震直後からカブール事務所と、今回現地での災害緊急支援活動の コーディネーションを行っている国連アフガニスタン人道援助調整事務所(UNOCHA) と共に、被災地で不足している援助物資として毛布の配布を速やかに決定、地震直後の 3月28日朝にはJENカブール倉庫に備蓄してあった毛布の全量2,948枚をカブール空港 へ配送、その後国際治安支援部隊(ISAF)がUNOCHAと共同で被災地へ搬送しました。
現地からの連絡によりますと、ナハリンの震源から半径15kmにある主要道路沿い42村が 破壊、ナハリン地区の90%の家屋が破壊され、その中でも60%は全壊に近いとの事です。 日中の気温は高く、地震後の埃の嵐が吹き荒れていますが、朝晩は冷え込むため毛布の 配布が急務とされています。犠牲者の数は800人とも2,000人とも言われていますが、こうした 状況の中で、さらなる犠牲者及び負傷者が予想されています。
JENでは今後もUNOCHAとの連携により、必要な支援が必要な場所へ届けられるよう 活動を続けていきます。
アフガン地震募金へのご協力有難うございました。 これまでに皆様より、総額17万8千円のご支援を頂きました。今後は皆様から頂いたこの募金で現地のニーズを調査・実施して、ご報告致します。
5月 2, 2002 支援物資配布緊急支援 | Permalink
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2002年3月27日 (水)
震災者へ毛布配布
アフガニスタン北東部で3月25日夜~26日午後にかけて起きた地震の影響により、大勢の犠牲者が出ている状況を踏まえ、JENは緊急支援物資として約2,500枚の毛布の配布を決定、準備に入っています。
JENカブール事務所を拠点に、今回の地震被害における緊急救援のコーディネーションを行う国連アフガン人道援助調整事務所(UNOCHA)とともに適切な配布方法を検討中、決定次第支援活動に入る予定です。また、既に現地入りしているスタッフを被災地に派遣、速やかな配布を行う予定です。 |
3月 27, 2002 支援物資配布緊急支援 | Permalink
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2002年2月15日 (金)
厳しい冬を越すために
2月9日、JENはジャララバードに越冬支援物資を届けることができました。当該地の不安定な情勢に起因し、大幅に制限されていた支援活動が今回ようやく実現しました。届けられた物資は、毛布、石油ストーブ、断熱用床シートを含むJENファミリーパッケージ一式で、2,338セットが今回ジャララバードに届けられました。JENは継続して国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)や現地NGOとの協力のもと、国内避難民に配布していきます。また、カブールにおいても2月8日、162家族に対し当該物資を配布しました。
本配布事業は、アフガニスタン暫定統治機構およびUNHCRと共同で行われ、既に厳しい状況にある 1,289家族を受益対象者として特定しており、最終的な配布数は4,000セットを見込んでいます。
2月 15, 2002 支援物資配布 | Permalink
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2001年12月31日 (月)
ユニクロと協働でジャケットを配布
来たる厳しい冬の寒さを迎えるにあたり、難民・避難民が越冬できるよう、越冬物資の一刻も早い配布の実施が望まれています。そのような折、ユニクロは20日、パキスタンに流入したアフガン難民の防寒のため、エアテックジャケット12,000着を寄付することを発表しました。
JENはこの寄付を受け、12月22日より、ユニクロによって寄付された防寒着の空輸を開始いたしました。12月27日現在時点で3回にわたり、2,640着のエアテックジャケットが既に現地ペシャワールに空輸されています。12月31日には配布もスタートし、今後も引き続き現地に空輸され、配布される予定です。
12月 31, 2001 支援物資配布 | Permalink
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2001年11月29日 (木)
素足と氷点下の冬
米軍の報復攻撃を受け混迷するアフガニスタンでは、長年の内戦と近年の旱魃、そして現在行われている空爆の結果、難民・避難民となったアフガニスタン人は数十万から数百万にも上ると言われています。
木の棒にボロ布一枚覆っただけの「家」や竪穴を掘っただけの「家」に住み、素足で木綿の服を着ている彼らにとって、迫り来る冬は致命的です。アフガンの冬の一番寒い時期、気温は氷点下まで下がってしまうのです。
その厳しい冬を迎え、難民・避難民の中で凍死者が大量に出る恐れがあるため、JENはパキスタンにて越冬物資を約150,000個準備。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)や現地のNGOと提携して、12月上旬にもアフガニスタン内カブール州及び周辺の3州と、パキスタン内ペシャワール近郊の難民キャンプで配布を開始する予定です。準備された支援物資は毛布、ストーブ、グランドマット、ビニールシートなどの防寒用品、そして生活に欠かせない水を確保する為のバケツやポリタンクなどで、これらを現地で社会的弱者である子供、高齢者、障害者や女性に優先して配る方針です。
11月 29, 2001 支援物資配布 | Permalink
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2001年10月28日 (日)
イードの贈り物
寒さで震える子供たちの手にこの度、ようやく冬服が届けられました。今回の子供用冬服の配布は、アフガニスタンにおいて孤児となった子供達を対象に実施されました。孤児院兼学校であるNaija-e-Nijat学校の孤児118名を含む402名のアフガン難民の子供たちはこの配布によって、冬の寒さを凌ぐことができます。
JENは、ラマダン明けの祭り、イードの贈り物として、現地NGOでありこの学校を運営するAfghan Human Rights International との協力の下、12月16日にこれを実施。子供たちはこの「イードのプレゼント」を素直に喜んでおり、孤児となり困難な状況下で生活する彼らが、新しい子供服でイードを祝うことを今回の配布で実現させることができました。
10月 28, 2001 支援物資配布 | Permalink
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2001年10月18日 (木)
越冬支援物資配布を準備
今回の報復攻撃から逃れ、国内外に避難するアフガニスタンの人々。11月ともなると平均で10度前後、冷え込みの厳しい日は5度前後まで気温が下がります。
JENは、パキスタンに逃れてきた難民がこの冬を越すことができるように、越冬支援物資の調達をパキスタンで開始しています。毛布やグランドマット、ビニールシートなどの防寒用品に加えて、ストーブ、生活に欠かせない水を確保するためのバケツやポリタンクなどの日常生活用品の調達準備を進めています。
10月5日からアフガン難民支援の準備のため現地入りしていた木山啓子JEN事務局長が、10月15日に帰国しました。帰国後は現地で得た生の声を活かし、東京事務局にて支援の準備にあたっています。現在JENイスラマバード事務所には、日本人職員2名(越川芳枝、砂口二葉)と現地職員一名が残り、冬の到来を前に越冬支援物資の配布をするべく準備を継続しています。
10月 18, 2001 支援物資配布 | Permalink
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2001年10月10日 (水)
キルト(毛布)を配布
JENイスラマバード事務所では、東京事務局から木山啓子事務局長と砂口二葉調整員の2名を10月5日に受け入れ、パキスタンにおけるアフガン難民の状況を調査。JENはその結果に基づき、難民の越冬に向けてキルトと呼ばれる毛布、床に敷くビニールシートとグランドマットの備蓄を10月9日から開始しました。物資は現地、もしくは近隣諸国にて調達しています。
イスラマバードの越川芳枝調整員からの情報によると、イスラマバードは比較的平穏で、外出は必要最低限に抑えているものの未だデモに遭遇したことはなとのこと。
JENではこれから迎える厳寒期を前に、パキスタンにおけるアフガン難民の支援に向けて、引き続き準備を進めていく予定であす。
10月 10, 2001 支援物資配布 | Permalink
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