2017年7月27日 (木)

衛生と防災教育の需要



アフガニスタンには山岳地帯が多く、地震・地すべり・洪水・雪崩といった災害が起こりやすく、これらへの予防・対処の体制は不十分です。

また、多くの病気は手洗いという簡単な手段で防げるのですが、多くの人びとがこうしたことを知りません。

そのため、学校を通じた防災と健康についての啓発活動をJENは行っています。

JENはパルワン県で教員や各地のコミュニティ、生徒の保護者や政府関係者を巻き込んで活動を行ってきました。

今年も新たな学校を対象に活動を開始しましたが、地域の住民と学校関係者からなる学校管理委員会が生徒への衛生教育や防災教育を始めるための研修に参加しました。

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【研修の様子】

セディック女子学校の校長先生は「これらの研修はとても大切です。多くの人びとが家畜を扱っていても、これによる感染症を予防する手洗いの重要性を知りませんでした」と言いました。

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【セディック女子学校の校長先生(右)】

防災教育研修については、「こうした教育によって救われる命がたくさんあるはずです」と、ミル・アブドゥール・カリーム・マクール女子学校の学校管理委員会メンバーであり教員でもあるマスード ジャンさんは言います。

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【JENスタッフと話すマスードジャン先生(左)】

「ほとんどの人は防災についての知識をもっていません。地震が起きればただ一目散に逃げるだけでした。以前の地震では、学校の階段を急いで降りたために怪我をした子がいました。本校の教員は正しい対処を教えてくれるこうした研修の機会に感謝しています」。

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7月 27, 2017 教育支援衛生教育防災教育 |

2017年7月 7日 (金)

10歳の少女、カティラの願い

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 JENは、パルワン県チャリカ地区で、学校修復や水と衛生環境の整備を通した教育支援を行っています。そのうちのひとつ、女子学校の3年生のクラスで学ぶ10歳のカティラ(写真上)は、2015年、家族とともに避難先だったイランから9年ぶりに故郷に戻りました。イランでは学校に通えず、父親から勉強を教えてもらっていました。
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 「学校に通いはじめるまで、私の生活は家で家事を手伝うことが中心でした。兄弟や両親から『新しい学校ができるんだよ』と言われても、何が楽しいのか、想像がつきませんでした。ところが学校生活は、まるで新しい世界との出会いです。将来の夢や、たくさんの希望ができました。今では、このあたりでいちばんきれいな私の学校が自慢です。先生は、私たちに災害や防災、健康についてを教えてくれます」。
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(写真:一生懸命勉強するカティラ)
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(写真:先生が言ったことを暗唱するカティラ。彼女は学級委員に選ばれました)
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 「昨日の夕方、お母さんから『日なたの水を使ってもいいかしら?』と聞かれた私は、『ふたをしていた水であれば、安全です』と答えました。
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 JENが修復している校舎には、教室が6部屋できると聞いています。もっとたくさんの教室があれば、もっと多くの児童が学べると思います。新しい校舎が完成したら、きれいな花をたくさん植えたいです。わたしがそうだったように、世界中のたくさんの子どもたちが学校に通えるようになりますように」。
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(写真:JENが建てている校舎の前で。カティラは週に1~2回、ここに来て、校舎の完成を楽しみにしています)

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7月 7, 2017 学校修復・建設教育支援文化、生活、習慣衛生教育防災教育 |

2016年6月16日 (木)

衛生教育、防災・減災に関するメッセージを学校教育委員会を通じて伝える

JENは対象地域に住む人びとの衛生習慣・行動の改善の改善に力を注いでおり、主に生徒に焦点を当てながら、地域住民へ効果が派生していくことを期待しています。

本年の活動ではそれに加えて防災・減災教育を実施し、生徒や地域社会が災害を予防しその被害をおさえることへの意識喚起を行いました。

さらに効果を拡大するため、JENは学校運営委員会の委員に対して衛生や防災・減災の研修をすることを計画しました。この研修を受けた学校運営委員が、単に自身の日常生活に役立てるだけでなく、各家庭や地域社会に広めていくことが期待できます。簡易かつ効率的な方法でこのような知識を地域社会全体に広めていくには、学校運営委員会が最も効果的であると言えるでしょう。

学校運営委員への研修は、チャリカ地区の30の学校にて実施し、いずれも本年の5月半ばに開始し、6月半ばまでに完了予定です。
学校教育委員会は、学校や地域社会において上記研修の実施を担い、JENスタッフはその進捗管理及びフォローアップ研修を行うこととなっています。
事業終了時には、JENがいなくなった後も継続的に研修が行われるように、学校教育委員会に対し行動計画を引き渡す予定です。
また、国家災害管理庁と協調して、継続的な研修実施及び政府機関によるフォローアップをサポートします。

このようなシステムを通じて、継続可能で一体的な衛生教育及び防災・減災教育の実施を確保します。

JENは、学校運営委員が今後も学んだ衛生習慣・行動の知識を自分たちの普段の生活に応用しながら、家族や地域住民にそれらを伝えてくれると信じております。

【JENスタッフによる衛生教育の様子(2016年5月19日)】
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【学校運営委員への防災・減災研修の様子(2016年6月8、9日)】
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6月 16, 2016 衛生教育防災教育 |

2016年4月21日 (木)

防災講師研修

アフガニスタンでは地震や洪水などの災害が頻発しています。
こうした状況に対して、JENは学校関係者・生徒に対する防災教育を始めます。

はじめに4月4・5日、国家災害対策本部の専門家が、防災教育講師となるパルワン県災害対策局職員に対して研修を行いました。関係者は、こうした研修・教育を通じて政策が現実的に実施されるようになる、と喜んでいました。

研修中に参加者から個人的な経験を聞くことができました。
その参加者はある日の日暮れ頃、壁から飛び降りて足の骨を折った少年を見つけました。その少年に駆け寄って、壁から飛び降りた理由を尋ねると、ひび割れを直そうとしていたところ壁が揺れ、これを地震と思って飛び降りたということです。
彼は応急処置について知らず、少年を肩に担いで病院に連れて行きました。そこで医者に「骨折した場所を固定せずに病院に運んだことは骨のひびを広げるので適切でなかった」と言われました。
彼は少年を助けてよかったと感じるよりも不適切な対応をしたことを恥じ、この経験により応急処置を学びたいと思ったのでした。
JENによる研修はこの希望に応えるものであり、こうした経験を話す気になったそうです。

小さなことながら、頻発する災害に対してこうした参加者の気づきに応えること、彼らが適切な対処法を学び他の人々に伝えていくことが重要です。JENは尽力してまいります。

【JENのチャリカ事務所で実施した研修。職員が防災について話しています】
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【国家災害対策本部専門家が行った研修の様子】
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4月 21, 2016 防災教育 |