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2026年3月27日 (金)

人びとの力が合わさり、当初計画の約2倍、15kmの水路を修復できました――アフガニスタン・ナンガルハル県

ジェンは20253月から10月にかけて、アフガニスタン・ナンガルハル県バティコト地区で、洪水被災者を対象にした食糧支援・水路修復プロジェクトを実施しました。食糧の配布にとどまらず、住民が自らの手で地域インフラの復旧作業に参加する「フード・フォー・ワーク」と呼ばれる仕組みを取り入れ、緊急の食糧ニーズへの対応と、地域の長期的な自立・復興を目指しました。

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灌漑用水路を修復する住民の方々

 

最も支援が必要な人びとへ、2か月分の食糧を提供

バティコト地区では2024年夏季に大規模な洪水が発生し灌漑用水路が崩壊、地域の主要産業である農業が壊滅的な打撃を受け、食糧不足が深刻さを増していました。

事業ではまず、地域の住民代表や行政担当者と協力し、支援対象家庭を特定するための委員会を設置。妊娠中・授乳中の母親がいる世帯、女性・子ども・障がいのある方が世帯主の世帯など、最も支援が必要な人びとを特定しました。その上で、424世帯に小麦粉や豆類、油など2か月分の食糧を届けることができました。支援を受けた方からは「しばらく空腹を気にせず眠ることができます。その間に、子どもたちの健康をどう回復させるか考えたい」という声が届いています。

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食糧を受け取った女性

 

地元コミュニティが積極参加

事業では合わせて、「フード・フォー・ワーク」と呼ばれる、復興や地域整備の作業に参加した人びとに、賃金の代わりに食糧を提供する支援の仕組みも取り入れました。バティコト地区では雇用がほとんどなく、働く意欲のある健康な男性でも安定した職に就くことは容易ではありません。そのため、支援対象の半数は18歳以上で働ける男性がいる世帯を特定。食糧の配布と引き換えに、壊れた灌漑用水路の修復と将来の洪水を防ぐ防護壁建設に取り組みました。

地元コミュニティが砂や石などの資材を提供したり、ボランティアとして積極的に参加してくれたこともあり、この事業では、当初計画の8kmを大幅に超える15kmの水路を修復することができました。また、洪水を防ぐ防護壁も、計画の280mを上回る402m建設できました。その結果、農業用水が安定して届くようになり、洪水前の農業生産を取り戻す基盤が整いました。

また、特に熱心に作業に参加してくれた19人の男性が施工技術や工程管理の知識を習得し、将来の修繕や災害時の応急対応を担える人材に育ちました。これは当初の計画では想定していなかった成果でした。

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修復前の水路(上)と修復後の水路(下)

 

事業終了時のモニタリング調査では、食糧支援を受けた世帯の94%が「食糧の質と量が改善した」と回答。灌漑施設については95.6%の世帯が「自分たちで維持管理できる」と答えました。

アフガニスタンでは他の地域でも、自然災害などによって、多くの人びとが厳しい状況に置かれています。ジェンは現地の声に耳を傾けながら、必要な支援を届け続けています。皆さまのご支援が、こうした活動を支えています。

 

※本事業は、ジャパン・プラットフォームからの助成金や皆さまからのジェンへの寄付金により実施しました。

 

 

3月 27, 2026 |