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2024年7月 3日 (水)

未来へ向けた「2度目のチャンス」:食糧を受け取ったマディさん一家

 先日ご紹介した、現在ナンガルハル県で実施しているフード・フォー・ワーク事業にて、対象の人びとへ2か月間の食糧配布を行いました。

「フード・フォー・ワーク(FFW)」事業は、作業の対価として食糧を配布する支援の方法です。しかし、もちろん中には女性や子ども、障がいのある人びとが世帯主の場合もあります。その場合、今回の用水路整備のような作業は難しくFFWの対象とはできません。そのため、現地暫定政権のルールで、FFWを行う場合、半数を「FFW」対象世帯、半数を「単純食糧配布」対象世帯とするよう求められています。

 

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今回の事業のイメージ図。

   


食糧配布に加え、水や食べ物を媒介する病気などにかからないよう衛生教育を行っています。
本事業では、それとは別に井戸と数か所の給水所を設置予定です。

35歳の未亡人、マディさんは、3人の息子と3人の娘を一人で育てています。女性が外で働くことができないため、一家は、10歳の長男が物売りの仕事をして稼ぐ、150-60アフガニ(175円ほど)を頼りに生活していました。

安価で不安定な稼ぎでは当然最低限の食事さえ手に入らず、みんないつもお腹を空かせています。どうしても食事が手に入らないときは隣人や親戚に助けを求めましたが、毎回頼るわけにもいかず、生きるためにいくつもの家財道具を売り払うこともありました。
家で使う水を汲みに行くのは女の子の仕事ですが、それさえできなくなるほどの空腹に襲われることもありました。

そのような状況で、マディさん一家は、この事業の「単純配布」対象世帯となりました。

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食糧パッケージを受け取った10歳の長男(前)とマディさん(右)。(左後ろは他の支援対象の方)
ジェンが配布する食糧パッケージには、主食となる小麦粉や玄米、豆類の他、文化に合わせて緑茶も含んでいます。

食糧を受け取ったマディさんは、「暗闇だった毎日でしたが、2度目のチャンスをいただいた気がします」と言います。

配布後数週間後にご家族を訪問すると、ジェンが配布した食糧を使った食事の風景を見せてくれました。「食糧パッケージは、私たち家族のお腹を満たすだけではなく、より良い未来への希望を与えてくれました」マディさんはそう語ります。
実際に、毎日働いていた長男は、食事を得られたために働く時間を減らすことができ、その時間を使って神学校に通い始めたそうです。

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食糧配布後のマディさん(左)と子どもたち。長男は外出中でした。(右はジェンスタッフ)


この支援が、マディさんご家族にとって、小さいけれど大きな自立の一歩になることを願ってやみません。

 

いつも応援をありがとうございます。
ジェンは厳しい環境にいる人びとに寄り添い、
「自立した生活を取り戻すこと」と「心のケア」を中心に支援活動を行っています。
ジェンとともに「生きる力」を支えてください。

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7月 3, 2024 生計回復事業 |