« フード・フォー・ワークによって食糧危機の緩和を目指します! | トップページ | 未来へ向けた「2度目のチャンス」:食糧を受け取ったマディさん一家 »

2024年5月23日 (木)

生計支援で帰還民の人々に笑顔を!

ジェンは、「帰還民支援を開始します」でご紹介した通り、アフガニスタン・ナンガルハル県を中心に帰還民支援を開始しております。
今回はその1つである「生計支援事業」についてお届けします。

厳しい経済状況のアフガニスタンに戻ることを余儀なくされた帰還民は、パキスタンから家財や現金をほとんど持ち込めない状態で新たな生活を始めなくてはいけません。

Af_20240508_01

手持ちの道具でストリートフードを販売している様子(事業実施前)。


そこで本事業では、特に生活の厳しい帰還民が新たな地で生計を立てていくことができるように①道具類の提供と②ビジネス研修を行いました。

現在アフガニスタンでは、女性の就労機会が非常に制限されており*、母子家庭の生活はより一層困難なものとなっています。
*女性が自宅で就労することは認められています。

ジェンは、女性が世帯主の家庭に対して、自宅で仕立屋として働くことができるように、ミシンやアイロン、布などを提供しました。

 Af_20240508_02

引き渡し式の様子。現地の電気事情を鑑み、ガス式のアイロンを支給しました。

男性が世帯主の家庭に対しては、ストリートフードや野菜などの販売ができる手押し車や調理道具などを販売するものにあわせて提供しました。

Af_20240508_03

引き渡し式の様子① 右から4番目の男性は、「帰還民支援を開始します」内に掲載しているお写真の方です

 

Af_20240508_04
引き渡し式の様子②

 

事業実施前は、先行きが見えず表情の暗い方が多かったですが、引き渡し式では笑顔が戻りました!

さらに、今後も安定した収入を得ることができるように、事業準備や販売計画、コミュニケーション、会計管理などについてのビジネス研修を実施しました。

Af_20240508_05

ビジネス研修の様子①


Af_20240508_06

ビジネス研修の様子② 研修は男女別々の会場で実施されました。

  

支援を受けた方からは、「ラマダンの時期に商売ができて良かった」との声が上がっています。 

ラマダンとは、イスラム教徒の五行のひとつである「断食」を行う月のことです。断食と言っても1日中飲食が禁じられているわけではなく、日の入から日の出までの間は食事ができます。その間、人々は普段よりも豪華な食事をたくさん食べるため、食料消費量は通常よりも多くなる傾向があります。また、ラマダン明けはお祝いとしてごちそうを食べたりと、経済が最も活性化する時期です。服を新調する人も多いようです。

 

ジェンは引き続き、支援の対象者が、提供した道具を使用して順調に商売を営んでいくことができているかモニタリング、サポートをしていきます。

これからもアフガニスタンの方々に笑顔が戻るよう、活動を続けてまいります!

 

いつも応援をありがとうございます。
ジェンは厳しい環境にいる人びとに寄り添い、
「自立した生活を取り戻すこと」と「心のケア」を中心に支援活動を行っています。
ジェンとともに「生きる力」を支えてください。

今回のみのご寄付はこちらから
JENサポーター(継続)のご登録はこちらから

 

5月 23, 2024 生計回復事業 |